| 研究課題/領域番号 |
24K12873
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| 研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
園田 聡一朗 九州大学, 歯学研究院, 助教 (10831985)
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| 研究分担者 |
山座 孝義 九州大学, 歯学研究院, 教授 (80304814)
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| 研究期間 (年度) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| キーワード | 胸腺髄質線維芽細胞 / 制御性T細胞 / 胸腺 |
| 研究実績の概要 |
制御性T細胞(regulatory T cell, Treg)は自己に対する免疫応答を回避する「免疫寛容」を実装した司令塔である。胸腺で生成される内在性Treg(naturally occurring Treg, nTreg)には自己抗体産生の制御に関わるサブセットが報告されており、nTregが直接的に自己免疫疾患の発症に重要な働きをもつことが示唆されている。しかし、nTregの生成メカニズムについては不明な点が多く残されている。近年、胸腺髄質線維芽細胞(medullary thymic fibroblast, mFB)が間葉系ストロマ細胞として同定され、さらにmFBが多様な組織特異的自己抗原を発現することから、mFBがnTregの生成に関わる微小環境を形成する新たなストローマ細胞として注目されている。しかしmFBが関わるnTreg生成メカニズムについては不明である。本研究では、mFBによるnTreg生成の分子メカニズムの解明を試み、mFBを標的とした自己免疫疾患の新たな治療方の開発に向けた学術的基盤の構築を目指す。 本年度の研究ではコロニー形成法を用いて付着性の細胞を単離・培養し、遺伝子発現プロファイルを解析した。単離・培養した細胞はmFBと類似の遺伝子発現プロファイルを保持していた。我々はこの細胞をmFB様細胞(mFB-like cell, mFLC)と名付け、nTreg生成メカニズムに関する機能を解析した。CD4シングルポジティブ胸腺細胞とmFLCの接触型共培養を行うと、CD25陽性Foxp3陽性のTregが誘導された。 今後の研究ではmFLCがTregを誘導する分子メカニズムの解明を目指す。特に接触型共培養においてTregが誘導された事実に着目し、誘導因子の同定を試みる。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度の研究では胸腺髄質線維芽細胞(medullary thymic fibroblast, mFB)の単離・培養を試み、コロニー形成法を用いることでmFBと類似の遺伝子発現プロファイルを保持しているmFB様細胞(mFB-like cell, mFLC)を効率的に採取する方法を確立した。また培養可能なmFLCを用いることで、CD4シングルポジティブ胸腺細胞への詳細なmFLCの接触型共培養を行うことが可能となり、mFLCがCD25陽性Foxp3陽性の制御性T細胞(regulatory T cell, Treg)を誘導する能力を有していることを示した。このmFLCを用いることで、Treg誘導能の詳細な分子メカニズムを解析することが可能であると考えている。 これらの研究成果により、次年度以降の研究計画を遂行することが可能であり、本研究は概ね順調に進展していると言える。
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| 今後の研究の推進方策 |
今後の研究は以下のとおり推進する。 (1)CD4陽性CD25陰性胸腺T細胞と胸腺髄質線維芽細胞(medullary thymic fibroblast-like cell, mFLC)との共培養を行い、mFLCの網羅的遺伝子発現を解析する。共培養前後でmFLCおよび胸腺T細胞の遺伝子発現の変動を比較解析し、制御性T細胞(regulatory T cell, Treg)の誘導に関わる因子Xを同定する。 (2)(1)で同定した誘導メカニズムを証明するために、誘導因子Xの発現を抑制したmFLC(silenced-X-mFLC, si-X-mFLC)を作製する。 (3)si-X-mFLCによるTreg誘導能を解析する。CD4陽性CD25陰性胸腺T細胞とmFLCとの共培養を行い、表面抗原(CD4, CD25, Foxp3)の解析によって、nTreg誘導能を検討する。さらに網羅的遺伝子発現とTCRレパトアを解析し、正常な免疫寛容の成熟との関係を検討する。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
発注物品の納品が遅れたため、残額が生じた。繰り越した残額は当該物品の購入のために使用予定である。
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