| 研究課題/領域番号 |
24K13251
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| 研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
金森 大輔 藤田医科大学, 医学部, 講師 (70586289)
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| 研究分担者 |
栃尾 巧 藤田医科大学, 医学部, 教授 (00557291)
吉田 光由 藤田医科大学, 医学部, 教授 (50284211)
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| 研究期間 (年度) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| キーワード | 緩和医療 / 口腔 / 細菌叢 |
| 研究実績の概要 |
緩和ケアは、生命を脅かす疾患に直面する患者およびその家族に対し、身体的・心理的・社会的・精神的な苦痛を軽減することを目的とした医療である。緩和ケアを受ける終末期がん患者では、倦怠感、疼痛、脱力感、食欲不振、口渇など多様な身体症状により、生活の質(Quality of Life:QOL)が著しく低下することが報告されている。がん終末期には、死期が近づくにつれてさまざまな口腔合併症や併存症が生じることが知られている。これらにより、会話困難、咀嚼困難、嚥下困難、口腔違和感、味覚異常などが引き起こされ、患者のQOLをさらに低下させる。特に、口腔乾燥症、粘膜炎、口腔カンジダ症などの感染症は、経口摂取困難や疼痛と密接に関連している。また、がん終末期には口腔内の細菌叢が変化し、口腔カンジダ症が発症することが知られているが、その詳細な細菌叢の変化については十分に解明されていない。 本研究では、緩和ケアを受ける患者の口腔症状を緩和するため、終末期における口腔内細菌叢の構成比の変化を調査し、宿主と共生する常在菌を制御する素材の総称であるプレバイオティクス(口腔内細菌制御の代表例としてキシリトール)を用いて細菌叢をコントロールすることで、新たな終末期口腔ケアの手法の確立を目指す。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
2: おおむね順調に進展している
理由
概ね順調である。今後はInvitroでの検討準備を予定している。
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| 今後の研究の推進方策 |
細菌叢にダイナミックな変化が生じ、嫌気性菌などが増殖するディスバイオシスの状態になる場合には、プレバイオティクスによる制御が可能であると考えられる。プレバイオティクスとは、身体に存在するさまざまな常在菌を制御することで、宿主にとって有益な効果をもたらす成分の総称である。口腔内細菌の制御においては、キシリトールによるう蝕や歯周病菌の増殖抑制などの効果が知られている。 今後の研究の推進方策としては、昨年度に得られた口腔内細菌叢の検討結果を基に、最適なプレバイオティクスの選定とその有用性の評価を行う予定である。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
昨年度は、研究準備の遅れにより、解析等に使用を予定していた予算の一部が次年度へ繰り越される結果となった。本年度は、学会発表の準備費として、研究成果の中間報告に向けた資料作成費や発表登録費などに繰越金を使用する予定である。
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