| 研究課題/領域番号 |
24K21334
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| 研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
高橋 俊一 琉球大学, 熱帯生物圏研究センター, 教授 (80620153)
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| 研究分担者 |
井口 亮 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 主任研究員 (50547502)
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| 研究期間 (年度) |
2024-06-28 – 2029-03-31
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| キーワード | サンゴ / 保全 / 移植 / 白化 / 褐虫藻 / 養殖 |
| 研究実績の概要 |
地球温暖化により、サンゴ礁生態系の貧弱化が進んでおり、過去30年でサンゴ被度は世界で20%も減少している。そのため、サンゴ礁保全対策が急務とされている。過去20年以上、サンゴ礁保全対策の一つとして、サンゴの養殖・移植事業が期待され、国内外で積極的に推進されてきた。しかし、移植されたサンゴの死亡率が高く、保全対策としての有効性が疑問視されている。死亡率が高い理由は、移植後の環境にサンゴが適応できなかったためで、今後は移植サンゴの生存率の向上が求められている。そこで本研究課題では、移植先の環境に適した褐虫藻種(タイプ)を人為的にサンゴに共生させ、移植サンゴの生存率を高める「環境適合型サンゴの養殖・移植技術の確立」を目指してる。そのためには、沖縄周辺の褐虫藻をより多く単離培養する必要がある。初年度は、褐虫藻を共生させるサンゴ、イソギンチャク、シャコ貝から単離培養を行った。条件検討の結果、いずれの宿主動物からも褐虫藻の単離培養に成功した。単離培養された褐虫藻の一部は、セルソーターを用いてクローン化した(200株以上)。ITS2領域の塩基配列による種(タイプ)同定はまだ行われておらず、いくつの種(タイプ)の褐虫藻がクローン株として単離培養されたかは不明である。世界には、単離培養された褐虫藻株が多くあるものの、沖縄で単離培養された褐虫藻株は少ない。そのため、本研究課題で単離培養された褐虫藻株は、生物資源として非常に貴重で、本研究課題の遂行に不可欠である。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定通り、沖縄海域からの褐虫藻の単離培養に成功しており、その一部はクローン化も済んでいる。
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| 今後の研究の推進方策 |
沖縄海域の環境DNAデータを解析し、沖縄海域の褐虫藻種のリスト化を進める(研究分担者の井口が担当)。また、初年度に確立した褐虫藻の単離培養及びクローン化の方法を活用し、沖縄海域での褐虫藻の単離培養をさらに続け、より多くの褐虫藻の培養株を準備する(研究代表の高橋が担当)。各培養株のITS2領域の塩基配列により種(タイプ)を確認する。培養株の形態的(細胞サイズ)特徴と生理的特徴(成長速度の温度依存性、成長速度の光強度依存性、光合成効率)を調べる(研究代表者の高橋が担当)。実験は、4つ培養装置を用い、異なる4つの温度と、異なる4つの光量の設定条件で、それぞれの褐虫藻の成長速度と光合成効率を測定する。また、光合成効率は、クロロフィル蛍光測定装置(mini-PAM)を用い、光化学系IIの最大量子収率(Fv/Fm)で調べる。これらの実験結果より、それぞれの褐虫藻の生育に適した環境(温度と光強度)を見つけ出す。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
初年度に予定していた分子生物学実験ができなかったため、分子生物学実験費や塩基配列解析費、さらにそれらの作業を手伝う技術補佐員の人件費を次年度に持ち越した。持ち越した予算を使って、初年度に予定していた分子生物学実験を次年度に行う。
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