• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2024 年度 実施状況報告書

初読後のアダプテーションは読みの形成にどのように関わるか:学習指導法開発を視野に

研究課題

研究課題/領域番号 24K22710
研究機関関西外国語大学

研究代表者

石原 雅子  関西外国語大学, 英語キャリア学部, 准教授 (51000228)

研究期間 (年度) 2024-07-31 – 2026-03-31
キーワード国語科教育学 / 読むこと / 物語創作 / アダプテーション / 国語教師
研究実績の概要

本年度は、大きく分けて、3つの作業を行った。
1つ目は、国語科を担当する教師の物語・小説教材に対する意識についての分析である。本研究では、読むことの学習指導における初読後の物語創作(アダプテーション)を検討対象としており、読む対象として物語・小説教材を想定している。そのため、現場の教師が物語・小説教材をどのように受容しているのか、という実態を把握することが、基礎的研究として重要な意味を持つ。そこで、各学校種の教師を対象としたウェブ調査を実施し、物語・小説教材に対する意識について654名のデータをもとに検討した。いずれの学校種においても,教材の読みやすさ及び教材史上の位置づけが重視されていること,定番教材がおおむね肯定的に評価されていること,以上二点が実態として示された。この成果について、第68回日本読書学会大会で発表し、専門家からの意見を聴取することができた。
2つ目は、小・中・高等学校国語教科書における物語創作の設定状況について検討したことである。国語教科書は国語科を形成する重要な存在であり、教科書調査によって、教室でどのような授業が行われているのかという実態を一定程度把握することを目的としている。令和5年度使用国語教科書全84点の「学習のてびき」を中心に分析した。
3つ目は、初読後の物語創作(アダプテーション)を設定した実験授業後に実施した半構造化インタビューの音声を文字起こしし、分析に用いるための観点について検討したことである。読みの形成にアダプテーションがどのように関わるのか、ということへの示唆も得られた。

現在までの達成度
現在までの達成度

3: やや遅れている

理由

本年度は、読むことの学習指導及び物語創作(アダプテーション)をめぐる現状を把握するための基礎的研究を行った。一方、当初予定していた学習者の反応分析については、十分に作業が進められなかった。これは、本研究の前提となる作業、すなわち読むことの学習指導の現状(物語・小説教材に対する教師の受容のあり方、国語教科書における設定状況から推測される教室の授業の実態)を把握するための調査・分析に、想定以上の時間を要したためである。次年度は、実験授業における学習者の反応分析も進め、新たな学習指導法開発を視野に入れた検討を行っていきたい。

今後の研究の推進方策

次年度は、これまでの研究をまとめ、成果の報告を行っていく。大きく分けて3つのことを行う予定である。1つ目は、本年度、日本読書学会で発表した教材の受容実態に関して論文を執筆し、査読付き学会誌に投稿し成果を公開することである。2つ目は、本年度行った国語教科書における物語創作の設定状況に関して論文を執筆し、査読付き学会誌に投稿し成果を公開することである。3つ目は、初読後の物語創作(アダプテーション)を設定した実験授業の分析を行い、読むことの学習指導法としての有効性及び課題を明らかにすることである。

次年度使用額が生じた理由

2024年度に、実験授業における学習者の反応分析を実施する予定であったが、読むことの学習指導に関する実態調査に時間を要したため、未使用額が生じた。残金については、次年度、音声データ及び映像データの解析に使用予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 物語・小説教材に対する教師の意識―小・中・高等学校教師を対象としたウェブ調査―2024

    • 著者名/発表者名
      石原 雅子・菊池 理紗・常深 浩平・長田 友紀・福田 由紀
    • 学会等名
      第68回日本読書学会大会

URL: 

公開日: 2025-12-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi