| 研究課題/領域番号 |
24K22809
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| 研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
中井 彩香 東京都立大学, 人文科学研究科, 博士研究員 (51005335)
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| 研究期間 (年度) |
2024-07-31 – 2026-03-31
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| キーワード | 妬み / 公共財ゲーム / 格差社会 |
| 研究実績の概要 |
近年,経済的格差や不平等の拡大が深刻な社会問題として注目されている。そのような格差があると協力的な社会が形成されにくいことが示されているものの,そのメカニズムについては十分に明らかにされていない。本研究では,妬みという観点を導入し,格差社会において協力行動を促進/抑制する要因の検討とそのメカニズムの解明を試みる。 研究の方法としては,経済ゲームの1つである公共財ゲームを用いる。公共財ゲームでは通常,すべてのプレイヤーに等しい資源が配布されるが,本研究ではプレイヤーの保有資源に格差をつける。具体的には,4名での公共財ゲームにおいて,上位者1名には16ポイント,下位者3名には8ポイントの資源を配布する。このような格差のある小社会において,格差の原因(i.e., 運であるか努力であるか)や,自分の資源を使って他のプレイヤーの資源を減らすことができる罰制度の有無などを操作し,それらが公共財への投資に与える影響を検討する。また,下位者が妬みを感じることで投資をしにくい可能性についても検討する。 本年度は,研究遂行のための実験環境の整備,実験プログラムの作成,および小規模な予備実験を実施した。一方で,研究代表者の所属研究機関からの異動に伴い,年度をまたいでデータを収集・管理する体制を十分に確保することが難しいと判断し,本格的な実験の実施は来年度に延期することとした。これは,研究の継続性と倫理的な研究運営を重視した結果であり,来年度の円滑な本実験実施に向けた準備期間として位置付けている。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
3: やや遅れている
理由
本年度は,研究代表者の所属研究機関からの異動に伴い,年度をまたいでデータを収集・管理する体制を十分に確保することが難しいと判断し,本格的な実験の実施を来年度に延期することとしたため。ただし,研究遂行に必要な実験環境の整備,実験プログラムの作成,さらに小規模な予備実験など,来年度の円滑な本実験実施に向けた準備は着実に進めている。
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| 今後の研究の推進方策 |
本年度に実施予定であった研究は来年度に実施し,当初の予定通り,格差のある小社会において,格差の原因(i.e., 運であるか努力であるか)や,自分の資源を使って他のプレイヤーの資源を減らすことができる罰制度の有無などを操作し,それらが公共財への投資に与える影響を検討する。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
本格的な実験の実施を来年度に延期することにしたため。残金は来年度に実験を実施する際に使用する。
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