研究課題
以下の3つの研究課題について研究に取り組んだ.一つ目は,人と多様な相互作用が可能なアンドロイドの開発である.腕や足や首などの部分的な人間らしい構造の再現について研究を進めた.特に,首については頸椎の構造を再現し,従来のロボットやアンドロイドよりも,人間に近い頭部の動きを再現できるロボットヘッドを完成させるとともに,その評価を行った.また,遠隔操作の自律化研究として,操作者の音声から,口唇,頭部,上半身の動作を生成する研究をさらに進め,見た目にも明らかに自然な動作を再現することに成功した.二つ目は,社会的存在としての機能の実現である.対話の認知科学的モデル化については,タッチパネル対話について,選択肢の数と対話感や対話による想像の広がり方の関係を調べ,タッチパネル対話の効果的な利用方法について研究を進めた.このタッチパネル対話のアイデアは,その高い実用性からベンチャー企業の創成(平成28年度)に繋っており,そのベンチャー企業によって,高齢者を対象とした対話サービスを実現するに至った.また,半自律型遠隔操作機能の実現については,視線の制御や注意制御の機能を実装し,その効果を評価実験によって確かめた.また.操作されるロボットの動きにリズムを与え,そのリズムを操作者が音として聴くことによって,操作者がロボットとより強い一体感を感じることを確かめた.三つ目は,現実社会におけるアンドロイドの社会参加の実現である.この研究ではBMIを含む遠隔操作と自律動作を組み合わせて利便性の高いアンドロイドを実現するだけでなく,VR技術を用いた身体感覚転移の研究に取り組み研究成果をとりまとめた.さらには,一つ目の研究において開発した人間の首の構造を持つロボットヘッドによって,より臨場感のある遠隔操作が可能であることを確かめた.そして,上記全ての項目に関する研究を英語書籍に取りまとめた.
29年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2018 2017
すべて 雑誌論文 (11件) (うち査読あり 11件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (13件) (うち国際学会 10件、 招待講演 4件)
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