研究課題
本研究では、身近な金属の磁性を電界効果で自在に操る手法を確立し、その背景に眠るサイエンスの理解と応用展開を目指す。今年度論文成果として発表した主なものは下記のとおりである。(1)金属の磁性を電界で制御するためのミクロなメカニズムを、放射光を用いた電子構造解析から明らかにした[Phys. Rev. Lett.]。(2)保磁力の電界による変化が磁気異方性の変化の方向と必ずしも一致しないことを明らかにした[Phys. Rev. B]。(3)磁気異方性に対する電界効果の効率が、内部歪みによって増大する可能性を示した[Appl. Phys. Express]。(4)固体キャパシタの誘電酸化層の状態により、磁性の電界効果のメカニズムが大きく異なる結果を示す結果を得た[Appl. Phys. Lett.]。(5)ファラデー効果のオンオフに成功し、透過光を制御することに成功した[Appl. Phys. Express]。(6)銅の薄膜において、人工的に誘起した磁化を放射光で直接観察することに成功した[Scientific Rep.]。(7)磁性細線において、電界による反転磁区の生成に成功した[Appl. Phys Express]。(8)傾斜電界が磁壁移動に与える影響を調査した[Jpn. J. Appl. Phys.]。当初の目標を超える成果としては、(9)物体のひずみの方向を検出可能なフレキシブルスピンセンサ[Nature Electronics]、(10)電流を流すだけでCo薄膜を磁化させ、単一磁区化に成功[Scientific Rep.]、(11)表面酸化によるスピン軌道トルクの増大[Appl. Phys. Lett.]、などの成果を得た。平成29年度得られた成果により、6つのプレスリリースを行い、数多くの新聞に成果が掲載された。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (4件) 雑誌論文 (19件) (うち国際共著 5件、 査読あり 19件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (45件) (うち国際学会 14件、 招待講演 19件) 備考 (5件) 産業財産権 (1件)
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