研究課題
基盤研究(S)
川井型多アンビル装置を中心とした実験技術開発に基づき、下部マントル上部に対応する高温高圧下での弾性波速度測定技術を確立するとともに、下部マントル深部に対応する温度圧力の安定発生を可能にした。これらの実験技術に基づき、下部マントル条件下での(1)主要高圧相の弾性波速度の精密測定、(2)マントル関連物質の融点・融解関係と元素分配、(3)沈み込むスラブ関連物質や含水高圧相の安定性、等に関して実験解明をおこなった。これらの実験結果と地震学・地球化学などから得られる情報を対比することにより、下部マントルを中心とした地球深部領域の化学組成と進化過程、また物質循環とダイナミクスに対して重要な制約を与えた。
地球惑星科学