本期間内の主要な成果としては、1) 完全共役ポルフィリンーヘキサフィリンハイブリッドテープの合成、2) サブポルフィリンの合成手法の改良、3) 大きく湾曲したサブポルフィリンテープの合成、4) 世界最大のヒュッケル芳香族化合物の発見、5) メビウス芳香族分子の開拓、6) 周辺部修飾ポルフィリンの合成、そして、7) ポルフィリンに基づく安定ラジカルの開拓、が挙げられる。こうした成果により、「超ポルフィリンの化学」が一層具体化されると共に、近赤外吸収材料への応用や励起状態芳香族性の理解、安定ラジカル分子の飛躍的な展開に繋がることが期待される。
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