研究課題
基盤研究(S)
熱可塑樹脂テープと炭素繊維束を直接含浸・積層し、炭素繊維強化複合材を成形する手法(直接その場成形法)の提案、その各過程の基礎現象の解明、さらに実用に向けた評価法の確立を行った。レーザー加熱による直接その場成形法実証簡易模型を製作し、含浸過程の解析、成形条件の最適化を行い、簡易模型で製作した複合材が熱プレス機で製作した複合材と同等の曲げ強度が得られることを実証した。また、飛翔物の衝突により生じる複合材の挙動を定量的に解析するための高速度3次元計測手法を確立し、樹脂と繊維の界面の接着力、樹脂の特性が衝撃挙動に与える影響を調査し、界面接着強度を向上させる新たな繊維の表面処理手法の目途が立った。
複合材料