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2017 年度 実績報告書

中心体に依存しない微小管による細胞構築の研究

研究課題

研究課題/領域番号 25221104
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

竹市 雅俊  国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, チームリーダー (00025454)

研究期間 (年度) 2013-05-31 – 2018-03-31
キーワード細胞構築 / 細胞構造・機能 / 細胞骨格・運動 / 微小管 / 細胞極性
研究実績の概要

(1)極性上皮細胞構築におけるCAMSAP3の役割:CAMSAP3欠失マウスにおける「嚢胞腎」形成の原因究明のための研究を、早稲田大学先進理工学部戸谷美夏博士と共同して継続し、細胞極性に対応する骨格系の変化、張力感受性分子の変化、腎機能障害などについての異常を確認した。 また、CAMSAP3欠失マウスは喘息様の咳をすることに気づき、その原因究明の研究を行った。その結果、気管上皮における繊毛運動に著しい異常が生じていること、また、繊毛の基盤構造である基底小体の方向性に乱れが生じていることを発見した。
(2)大脳構築におけるCAMSAP3の役割:基底核原基の放射状グリア細胞の動態が、CAMSAP3の欠失によって異常となることを明らかにしてきた。その後の詳細な解析の結果、側脳室に面した基底核放射状グリア細胞の頂端部細胞間接着に異常が生じること、また、側脳室が縮小し、脳室下帯における神経幹細胞が減少すること、これに相関して嗅球が縮小すること、などが明らかとなった。以上の結果から、CAMSAP3が放射状グリア細胞の構築と接着に関与しており、その異常が神経幹細胞の産生に影響することが示唆された。
(3)軸索形成におけるCAMSAPの役割:昨年までの研究により、神経細胞の軸索において、CAMSAP3によって制御される微小管は動的な特性が付与されることが示唆された。その機構を解明するため、神戸大学大学院医学研究科の仁田亮教授と共同し、精製CAMSAP3と精製微小管を用いた試験管内再構築系を開発した。

現在までの達成度 (段落)

平成29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成29年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2018 その他

すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [国際共同研究] Chulalongkorn University(中国)

    • 国名
      中国
    • 外国機関名
      Chulalongkorn University
  • [国際共同研究] 中国科学院(タイ)

    • 国名
      タイ
    • 外国機関名
      中国科学院
  • [雑誌論文] CAMSAP3 maintains neuronal polarity through regulation of microtubule stability2018

    • 著者名/発表者名
      Pongrakhananon Varisa、Saito Hiroko、Hiver Sylvain、Abe Takaya、Shioi Go、Meng Wenxiang、Takeichi Masatoshi
    • 雑誌名

      Proceedings of the National Academy of Sciences

      巻: 115 ページ: 9750~9755

    • DOI

      https://doi.org/10.1073/pnas.1803875115

    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] Repairing defective cell junction in colon carcinoma cells2018

    • 著者名/発表者名
      Masatoshi Tekeichi
    • 学会等名
      34th International Annual Meeting in Pharmaceutical Sciences & 2nd CU FPHS
    • 国際学会 / 招待講演

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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