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2018 年度 研究成果報告書

インスリン受容体基質複合体の機能修飾を介したインスリン様活性制御法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 25221204
研究種目

基盤研究(S)

配分区分補助金
研究分野 動物生産科学
研究機関東京大学

研究代表者

高橋 伸一郎  東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (00197146)

研究分担者 伯野 史彦  東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (30282700)
伊藤 昭博  国立研究開発法人理化学研究所, 環境資源科学研究センター, 客員主管研究員 (40391859)
梅原 崇史  国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, ユニットリーダー (20415095)
西原 真杉  東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (90145673)
佐伯 泰  公益財団法人東京都医学総合研究所, 生体分子先端研究分野, 副参事研究員 (80462779)
研究協力者 千田 和広  
片岡 直行  
山中 大介  
福嶋 俊明  
浅野 知一郎  
竹中 麻子  
Higashi Yusuke  University of Missouri
Girnita Leonard  Karolinska Institute
Torres-Aleman Ignacio  Cajal Institute
Duan Cunming  University of Michigan
Weghuber Julian  University of Applied Sciences Upper Austria
Belfiore Antonino  University Magna Graecia of Catanzaro
O'Connor Rosemary  University of Cork
Forbes Briony  Flinders University
研究期間 (年度) 2013-05-31 – 2018-03-31
キーワード代謝・内分泌制御 / インスリン / インスリン様成長因子 / インスリン受容体基質 / 細胞内シグナル伝達 / 糖尿病 / がん
研究成果の概要

動物の正常な生命活動に必須な同化ホルモン、インスリン/インスリン様成長因子(IGF)の広範な生理活性(インスリン様活性)の発現には、シグナル伝達分子であるインスリン受容体基質(IRS)が必須である。我々は、IRSが多くのタンパク質(IRSAP)やRNAと相互作用して巨大な分子複合体(IRSome)を形成し、これが全く新しいメカニズムでインスリン様活性の調節に重要な役割を果たすことを解明した。更に、IRSAPの量やIRSとの相互作用を制御することにより、がんや糖尿病をはじめとした種々の疾病の症状を緩和できることを証明した。

自由記述の分野

分子内分泌学

研究成果の学術的意義や社会的意義

IRSは、インスリン/IGFの作用発現を仲介するシグナル分子と考えられてきたが、本研究により、ホルモンの刺激とは独立して、他のタンパク質やRNAなどと相互作用し、インスリン様活性を修飾する「足場タンパク質」としても機能していることを示した。研究過程で、IRSomeにはRNAが含まれ、これが複合体の形成と同時に、RNA代謝を調節している、また、アミノ酸欠乏のシグナル自身がインスリン様活性を誘導するという全く新しい代謝調節機構の存在も明らかにし、これらの学術的意義は高い。本研究の成果は、成長異常、糖尿病、老化、がんなどに対して、全く新しい機序で作用する薬剤や治療法の開発への利用が期待できる。

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公開日: 2020-03-30  

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