研究課題
基盤研究(S)
実質臓器に起こる線維化を治療する薬物は皆無と言ってよく、他の慢性疾患に比べて基礎研究も少ない。これまでの線維化研究は免疫反応とコラーゲン産生が中心であったが、本研究は、炎症・線維化反応に伴って筋線維芽細胞へと分化する間葉系細胞群を対象として、運動機能の変化を中心に機能変化を分子レベルで解明することを目的とした。その結果、筋線維芽細胞への機能変化に重要なマーカー分子としてCPI-17およびテネイシンCを同定し、またIL-1b、IL-17、IL-33、PGD2、ATP、NO、EGFなどのメディエーターの重要性を明らかにした。さらに、間葉系細胞をターゲットとする創薬候補を複数挙げることが出来た。
獣医薬理学