研究課題
(1) Rykシグナルの解析:Ryk-floxedマウスと骨芽細胞特異的にCreを発現するOsterix-Cre Tgマウスを交配させ、骨芽細胞特異的Ryk欠損(Ob-Ryk-cKO)マウスを作製した。Ob-Ryk-cKOマウスは,骨形成が著しく低下しており、Rykシグナルは骨芽細胞の機能に重要であることが示された。(2) Ror2シグナルの解析: Ror2-floxedマウスとカテプシンK-Creマウスと掛け合わせて、破骨細胞特異的Ror2欠損 (Oc-Ror2-cKO)マウスを作製した。Oc-Ror2-cKOマウスの骨量は有意に増加していた。Wnt5a-Ror2-Daam2-RhoA-PKN3という経路が破骨細胞の骨吸収に重要であることを明らかにした。(3) 破骨細胞が分泌するWnt解析: Wnt6、Wnt4 そしてWnt3aは破骨細胞形成を阻害する、疎も機序を明らかにした(Biochem Biophys Res Commun 463:1278, 2015)。(4) 破骨細胞が分泌するSclerostin抑制因子の解析:破骨細胞は骨細胞のSclerostin発現を抑制する未知因子(Factor X)を産生することが明らかとなった。その因子を解析中である。(5) OPG欠損マウスにおけるW9ペプチド投与効果:W9ペプチドを 新規骨形成薬を探索する過程で、TNF受容体を模倣したW9ペプチドが骨形成を促進することを明らかにした(J Biol Chem 288:5562, 2013)。OPG-KOマウスにW9ペプチドを投与したところ、歯槽骨現象をほぼ完全に阻止できることが判明した。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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