視覚世界安定化の神経機構の解明

2017 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 25240022
• 研究種目: 基盤研究(A)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 認知科学
• 研究機関: 大阪大学
• 研究代表者: 北澤 茂 大阪大学, 生命機能研究科, 教授 (00251231)
• 連携研究者: 熊野 弘紀 大阪大学, 生命機能研究科, 特任助教 (40568325) ; 内村 元昭 大阪大学, 生命機能研究科, 特別研究員 (30750947) ; 中野 珠実 大阪大学, 生命機能研究科, 准教授 (90589201) ; 高橋 俊光 大阪大学, 生命機能研究科, 助教 (00250704) ; 猿渡 正則 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (90452309) ; 井上 雅仁 国立研究開発法人情報通信研究機構, 脳情報通信融合研究センター脳情報通信融合研究室, 研究員 (10423047) ; 宇賀 貴紀 山梨大学, 総合研究部, 教授 (50372933)
• 研究協力者: CHAKRABARTY Mrinmoy 大阪大学, 医学系研究科
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2018-03-31
• キーワード: 視覚安定性 / 外部座標系 / 背景座標系 / 楔前部 / プリズム順応

研究成果の概要

我々は1秒に3回も眼を動かしているのに、周囲の世界は安定している。脳はいかにして視覚世界を安定化しているのか。本研究ではこの問いに、ヒトとサルを対象とした行動実験、ヒトを対象として脳活動計測、サルを対象としたニューロン活動の計測、を通じて答えることを目的として研究を行った。その結果、腕と眼球の運動制御や学習に脳は背景を基準とした背景座標系を使っていること、さらに、背景座標系が大脳ネットワークの中枢的な位置を占める楔前部に存在することも明らかにしました。長年にわたり、デカルトを始めとする偉大な先人たちが問うてきた問題の神経基盤の一端を明らかにすることに成功しました。

自由記述の分野

認知神経科学