研究課題/領域番号 |
25242005
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研究機関 | 札幌市立大学 |
研究代表者 |
蓮見 孝 札幌市立大学, デザイン学部, 教授 (60237956)
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研究分担者 |
酒井 正幸 札幌市立大学, デザイン学部, 教授 (00433128)
山田 良 札幌市立大学, デザイン学部, 准教授 (00452988)
石井 雅博 札幌市立大学, デザイン学部, 教授 (10272717)
中原 宏 札幌市立大学, デザイン学部, 教授 (20290679)
齊藤 雅也 札幌市立大学, デザイン学部, 准教授 (20342446)
柿山 浩一郎 札幌市立大学, デザイン学部, 准教授 (30410517)
上田 裕文 札幌市立大学, デザイン学部, 講師 (30552343)
上遠野 敏 札幌市立大学, デザイン学部, 教授 (40214415)
片山 めぐみ 札幌市立大学, デザイン学部, 講師 (40433130)
城間 祥之 札幌市立大学, デザイン学部, 教授 (90113571)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 地域創成 / 地域連携 / アート / デザイン / タイムシェアリング / スペースシェアリング / まちづくり / 地域活性化 |
研究概要 |
H25年度の計画として掲げた以下の5つ計画にそって具体的に活動した。 【大都市が有する魅力の明確化】札幌市大通地区にて都市部における自転車利用促進と未来の可能性を考えるアートイベントを、札幌市南区にて地域住民が交流しながらグリーンカーテン(ゴーヤ)栽培を行う活動を実施した。以上の活動の中でアンケート調査を実施し、大都市の有する魅力の発見を試みた。【過疎市町村が有する魅力の明確化】三笠市の選炭施設をアートの力で価値と記憶を蘇らせるモニターツアー、「風の町」寿都町で千の風ぐるまの風景をつくるプロジェクト、平取町の獣害であるエゾシカを鹿革を使った商品開発と捉えるプロジェクト、喜茂別町・寿都町の食材を札幌の学生がメニュー/弁当箱開発を行うプロジェクトを実施した。以上の活動の中でアンケート調査を実施し、過疎市町村の有する魅力の発見を試みた。【地域創成実践事例の整理と課題整理】福岡県東峰村(着地型観光)、高知県津野町(廃校利用での住民主体の集落活性化)、徳島県神山町(過疎地域と都市との共生)、徳島県上勝町(地域資源を活用した「葉っぱビジネス」)、新潟県十日町市、津南町(大地の芸術祭の里、アートプロジェクトによる地域づくり)に関する現地調査、招待交流を行い、地域創成のキーとなる「4つの力」=起爆力、発信力、求心力、持続力、と「4つの要素」=人の魅力、事の魅力、場の魅力、物の魅力を仮説として構築した。【暮らしの満足度をはかる「ウェルネスデザインの定量化手法」の確立】前述の大都市と過疎市町村で実施したイベントで共通して地域の魅力を抽出するアンケート項目を検討した。【魅力発見大規模調査】北海道内の計19151戸にアンケート用紙を配布し1189件の回答を得た。大都市、地方市町村の魅力に関する回答を得ると共に、Art&Designの力を駆使して地域活性化を担う人材を発掘する際の方針を明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究実績の概要で述べたように、北海道 札幌市の中央区・南区、三笠市、寿都郡寿都町、虻田郡喜茂別町、沙流郡平取町において、各地域の魅力発見を目的とした活動を実施できた。また、先行研究調査、成功事例調査、大規模アンケート調査も実施し、Art&Designの力に含まれる地域創成に役立つ4つの力と、地域創成のキーとなる4つの要素が仮説として構築することができた。以上から、順調に本研究は進展していると自己評価を行った。 なお、パンスレットの作成やホームページを用いての活動紹介をおこなった。
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今後の研究の推進方策 |
H25年度の活動から、Art&Designの力に含まれる地域創成に役立つ4つの力と、地域創成のキーとなる4つの要素が仮説として構築された。引き続き北海道内でのアートとデザインの力を用いた地域創成活動を実施していくが本仮説の検証を目的にすることで有用な知見をえる活動になることが期待される。また、リタイヤ世代を対象としたタイム・スペースシェアリング実証実験に関しては、H25年度末から調整をおこなってきた北海道内の地方市町村、札幌市内の居住施設との調整が順調にすすんでおり、大きな障害は無いと考えている。なお、H25年度に整備した街の井戸端寺子屋に関しても環境整備が完了し、本年度の活動において有効に活用し、本研究が進展するものと考える。
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