研究課題
関節軟骨には再生能力がないため軟骨損傷を放置すると自然治癒せずに変性が進み、やがて変形性関節症に至ってしまう。そのため種々の関節軟骨治療法が検討されており、そのひとつに物理的刺激を加えるリハビリテーションがある。この物理的刺激を加えるリハビリテーションを研究する目的で、動物モデルおよび軟骨細胞を用い、以下の研究を行った。ラットの変形性膝関節症モデルおよび関節軟骨損傷モデルを作った。このラットに対し、①荷重・免荷を行う研究、および②トレッドミル走行負荷を与える研究を行った。また③軟骨細胞に対する温熱刺激の影響に関する研究を実施した。②のトレッドミル走行負荷を与える研究では、bone-marrow mesenchymal stromal cellの関節内注入を行い、その後の運動介入、物理刺激介入が及ぼす影響を組織学的に評価した。またDigiGait小動物用歩行システムおよび小動物用三次元動作解析システムを用いた解析法を検討した。③軟骨細胞に対する温熱刺激の影響に関する研究では、摂氏32度、37度、および41度の3種類の温度で刺激し、タイプIおよびタイプIIコラーゲン、アグリカンのmRNA発現の比較を行った。これらの研究に関連する研究資料収集のため、および得られた研究成果を発表するため、国内外の学会等に出席した。また国内外の大学等において研究資料を収集した。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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