研究課題/領域番号 |
25242060
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
今中 國泰 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 教授 (90100891)
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研究分担者 |
宮崎 真 山口大学, 時間学研究所, 教授 (30392202)
中本 浩揮 鹿屋体育大学, スポーツ人文・応用社会科学系, 准教授 (10423732)
山田 祐樹 九州大学, 基幹教育院, 准教授 (60637700)
石原 正規 首都大学東京, 人文科学研究科(研究院), 准教授 (60611522)
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研究期間 (年度) |
2013-10-21 – 2018-03-31
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キーワード | 予測的知覚 / 表象的慣性 / 潜在性 / 顕在性 / 熟練 |
研究実績の概要 |
本研究課題は追加採択であり、平成25年度の研究期間は約5カ月と短期間であった。平成25年度計画としては、表象的慣性(Representational Momentum, RM)に関する実験実施に向けた実験系立ち上げに重点を置き、(1)適切なタッチパネルモニターの選定・購入、(2)タッチパネルモニター使用による擬似知覚運動状況下のRM実験系の設定として、呈示用移動刺激を選択・決定するとともに実験プログラムを完成させ、(3)実験準備、予備実験、予備的検討を行った。 (1)タッチパネルモニターの選定(今中)。タッチパネルモニターは、リフレッシュレート75Hz、29インチ仕様の機種を選定した。実験用パソコンは、フィールドでの実験に対応できるよう、タッチ機能付きノートパソコンを選定した。さらにそれらに実験プログラム用ソフトPresentationを搭載した。これらの実験機器を複数セット購入し、研究代表者、分担者すべての実験において、同一仕様の機器を用いることとした。 (2)実験プログラムの作成(今中)。幼児・児童、若年成人、高齢者に対して同一仕様のRM実験を実施するため、どの年齢層にも使える共通実験プログラムの作成を検討した。その結果、熊本県イメージキャラクターである「くまモン」を移動刺激とし、その移動に合わせた軽快な音も併用することとし、幼児・児童、若年成人、高齢者を対象とする実験で用いる共通実験プログラムを作成し、研究分担者との意見交換を経て完成させた。 (3)予備実験として、作成した共通実験プログラムにより、①潜在性の検討(今中・石原・山田)、②熟練者の検討(中本)、③ベイズ統合の検討(宮崎)の準備を開始した。なお、当初予定していた専門知識を有する研究協力者が得られなかったため、実験実施要員を雇用した。これらにより、予備実験の準備等の研究計画をほぼ達成させた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成25年度の研究計画(実験機器選定、機器購入、実験プログラム作成、予備実験等)は十分に達成され、平成26年度研究計画遂行に向けた準備をほぼ完成させた。それらの進展に鑑み、平成25年度の研究計画は順調に進展したと判断した。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度の研究計画をほぼ当初計画通りに遂行したことにより、平成26年度計画も順調に進展させられることが可能となった。また、予備実験・予備的理論考察の結果、RM実験を幼児・児童、高齢者にさらに拡張することが必要と考えられ、平成26年度計画ではそれらを盛り込むこととなった。そのため、新たに幼児研究の専門家を研究分担者に追加することとした。
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