研究課題
当該年度には、昨年度までの研究を踏まえて以下の研究を行った。(1)本研究において選定または開発した全国地域(市区町村単位)における客観的な物理的・社会的環境指標と地域住民の健康状態・健康関連行動との関連について、人口統計学的な個人要因を制御したうえで分析可能にするために、地域の物理的・社会的環境に関するデータセットと地域(市区町村単位)住民の健康状態・健康関連行動に関するデータセットを統合した。(2)本研究にて選定した地域の一つであった沖縄県那覇市内地域の住民調査(20歳以上全数調査)を実施し、調査データの回収・入力作業を行った。(3)昨年度までの地域住民調査と本年度の地域住民調査データの統合作業を行い、健康状態・健康関連行動の地域差に及ぼす住民の物理的・社会的環境認知が分析できるデータセットを作成した。(4)研究(1)のうち、都市計画分野における定量的な調査であるパーソントリップ調査データ(平日・休日別目的別歩行・自転車・自動車等による移動時間・移動割合等)を市区町村別に集計を行い、研究(1)により作成した市区町村別の物理的・社会的環境指標との関連についての分析を、住民の個人単位要因(性・年齢等)と地域単位要因(居住市区町村等)を同時に分析できる一般線形混合モデルを用いて一次分析を進めた。その結果をまとめ、学会発表および論文作成を行った。(5)自治体が行っているウオーキングポイント事業参加者の一年間の経時的なデータの分析を行い、気候(気温・湿度など)が与える健康関連行動の一つである日常歩行数の季節変動についての分析を行い、学会発表および論文作成を行った。その他、本年度までの研究結果をまとめて学会発表等を行った。
1: 当初の計画以上に進展している
全国調査ならびに自治体調査データの利用申請の承認が、分担・連携研究者らの協力により予想ほど時間がかからなかったこと、また計画した地域住民調査が終了できたことから、各種調査データセットの整備およびデータセットの統合に早めに着手できたため。
本研究の最終年度となる来年度には、特に特徴のあった地域住民調査を加えると同時に、本研究全体を総括・まとめて研究成果とし、学会発表・研究報告書の作成を行う。
すべて 2017 2016 その他
すべて 雑誌論文 (11件) (うち国際共著 2件、 査読あり 9件、 オープンアクセス 4件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件) 備考 (1件)
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