研究課題/領域番号 |
25243007
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
白石 昌也 早稲田大学, アジア太平洋研究科, 教授 (70127330)
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研究分担者 |
難波 ちづる 慶應義塾大学, 経済学部, 准教授 (20296734)
古田 元夫 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (50114632)
菊池 陽子 東京外国語大学, その他部局等, 准教授 (60334447)
湯山 英子 北海道大学, 経済学研究科(研究院), その他 (70644748)
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研究期間 (年度) |
2013-10-21 – 2018-03-31
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キーワード | 第2次世界大戦 / アジア太平洋戦争 / フランス領インドシナ / 日本・ベトナム関係 / インドシナ諸国及びタイの政治的、社会的変化 / 文書館資料調査 / 国際研究者交流:インドシナ3国、欧米、台湾、中国 / 国際情報交換:インドシナ3国、欧米、台湾、中国 |
研究実績の概要 |
①国際ワークショップ開催とモノグラフ刊行:14年12月に各国の研究動向と一次資料の所在を概観する国際ワークショップを開催。代表者と4名の分担者全員、さらに国内の連携研究者・協力者5名、ベトナム、タイ、台湾、フランス、中国の協力者10名が、報告もしくはコメントを担当。その成果を基に、日英2か国語のモノグラフ(研究発表の欄参照)を15年3月早稲田大学アジア太平洋研究センターより刊行。 ②国内研究会:第1回(14年5月)で難波、湯山、および協力者の立川京一(防衛研究所)が前年度の海外調査成果報告;第2回(11月)でゲストスピーカーによる報告。あわせて、12月国際ワークショップ準備、および翌年度開催予定の国際シンポジウム打合せ。 ③その他の国内での主要な活動:朝日新聞社所蔵の戦時期東南アジア関係写真コレクションの目録作り継続。既存のマイクロフィルム資料の整理など。 ④各メンバーの調査活動(本科研費以外の財源によって実施した調査を含む):白石は14年8-9月、15年2-3月ベトナムにて資料調査、およびハノイ社会人文科学大学と翌年度に予定する国際シンポジウム打合せ。その間、14年8-9月には菊池がラオス、連携研究者の村嶋英治(早稲田大学教授)と笹川秀夫(立命館アジア太平洋大学准教授)がそれぞれタイとカンボジア、9-10月に湯山が台湾、11-12月に湯山が長崎、15年2-3月に古田が協力者の岩月純一(東京大学准教授)とともにベトナム、菊池がラオス、湯山が奈良、難波および協力者の立川がフランス、連携研究者の村嶋と笹川がそれぞれタイとカンボジアで、資料調査やインタビューを継続的に実施し、併せて各地の研究機関、研究者と意見・情報交換。 ⑤国際学会などへの参加:難波は14年6月にカンボジア、10月に台湾での国際学会にて口頭発表、湯山は15年3月京都での国際ワークショップに参加、情報交換。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本科研費が中途採択されたため前年度に準備が間に合わなかった国際シンポジウムを、12月成功裡に開催し、さらにそれに基づくモノグラフ(日英2か国語)を年度末に刊行した(500部印刷、2015年度に国内外の主要な研究機関・研究者に配布)。この成果は、当該研究テーマにとって画期的な意義を持ち、国内の学界のみならず国際的に大きなインパクトを持つものである。各メンバーによる調査、研究活動も、予定通り順調に進捗している。
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今後の研究の推進方策 |
本年度に実施した国際ワークショップ(早稲田大学)で十分にカバーできなかった若干のトピックを補充するために、モノグラフ(日英2か国語)の続編を2015年度に刊行すべく準備する。 第2次世界大戦終結70周年に当たる2015年度にハノイで開催予定の国際シンポジウムを、共催者のハノイ社会人文科学大学と緊密に連携・協議しつつ具体化する。幸い、国際交流基金に申請していたマッチングファンドも採択された。同シンポジウム参加に向けて、各メンバーが研究論文を執筆し報告する。また、同成果を基に日英越3か国語の研究論文集を編集し、2016年度に刊行する計画である。 国内、及び海外での調査・研究活動を継続的に実施する。とりわけ、戦時期に刊行された新聞、雑誌の目録作成、そして当該期の関連諸国に関する年表作成の準備を本格化する。 研究の主対象は日本・ベトナム関係であるが、さらにそれと密接に関わるカンボジア、ラオス、そしてタイについても、限られた財源の中で極力カバーする。
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