研究課題
最終年度は、日本仏教の多面的・国際的な研究の場を展開するための活動とあわせ、成果を周知する活動も実施した。まず準備・検討会については2回開催した(平成29年4月16日東京、9月29日東京)。その相談にもとづき、2回にわたって国際シンポジウム「仏教の両翼を世界に探る」を実施した。第一部は平成29年9月29日に早稲田大学において開催し、研究分担者1名の他、国内外の著名な研究者5名程度が報告等を担当した。第二部は同年11月19日にイタリア国立ナポリ東洋大学において開催し、研究分担者のうち2名に加え、国内外の研究者9名が報告を行った。特に、30代以下の若手が半数以上であった点は有意義と思われる。またナポリ大会においては、あわせて史跡見学も実施した。ナポリ東洋大学関係者の解説による専門的な現地踏査を経て、日本の枠にとらわれない普遍的な宗教のあり方について知見を得た。次に、研究成果の社会への還元を目指して、初学者から専門研究者まで利用できる日本仏教の概説書(各章の英文要旨を含む)作成に着手し、研究代表者・分担者・協力者の6名が共同執筆した大久保良峻編『日本仏教の展開』を春秋社から刊行することができた。上記の活動においては、国際交流の視点を尊重し、若手の研究者を発掘することを重視した。5年間の活動にもとづき、十分な成果を挙げられたと考えている。以上の活動については、本科研のHPを設置し情報公開している(http://international-study-buddhism.webnode.jp/)。(651字)
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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仏教文学
巻: 42 ページ: 107-119
天台学報
巻: 59 ページ: 11-19
季刊日本思想史
巻: 82 ページ: 68-89
978-4-86602-018-1
神道宗教
巻: 248 ページ: 4-23
蔵中しのぶ編『古代の文化圏とネットワーク』竹林舎
巻: 1 ページ: 331-355
http://international-study-buddhism.webnode.jp/