研究課題
本研究は那覇市歴史博物館にある、横内扶資料(横内家史料)をマイクロフィルム化し、それによって研究者、市民に公開していくことを目指すものである。横内家史料は沖縄戦によって戦前史料に乏しい沖縄にとって貴重な資料となっている。平成28年度で横内家史料をすべて、マイクロ・フィルム化を終え、DVDに収録することが出来た。研究代表者と分担者にもDVDを配布することが出来た。これにより研究者をはじめ市民にも公開することが出来るようになった。平成28年8月と29年3月には、研究代表者の沖縄大学において研究会を開催し、それぞれの研究報告を行った。また分担者はその前後にそれぞれの調査研究を行った。また平成29年3月に『沖縄近代法の形成と展開』(59頁)を発刊した。内容は矢野達雄「奈良原県政期の沖縄県地方制度改革構想」、林研三「調査報告 八重山群島小浜島」、奥山恭子「沖縄県行政における国家法の施行と戸籍」、青嶋敏「沖縄県知事丸岡莞爾に対する『県達取消ノ詞訟』に関する覚書」、田里修「研究ノート」となっている。矢野は横内家史料の中の地方制度改革に関する資料を引用することが出来た。奥山は戸籍関係の資料を、青嶋は沖縄県例規関係資料を、田里は山林関係資料を利用することが出来た。田里の山林関係資料は、明治41年に当時の県知事の奈良原繁が、奈良原本人に許可した山林払い下げの史料である。田里は平成28年8月に、石垣市の名蔵に現地調査に行くことが出来た。また払い下げられた土地についての登記簿と土地台帳及び付属地図と、航空撮影写真も入手できた。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2017
すべて 雑誌論文 (5件)
報告書『沖縄近代法の形成と展開』
巻: 1 ページ: 1、15
巻: 1 ページ: 16、28
巻: 1 ページ: 29,35
巻: 1 ページ: 36、48
巻: 1 ページ: 49,59