研究課題
本年度は、①海外の契約書及び取引実態についての調査、②シンジケートローンの主要論点についての研究の継続、③研究成果の取りまとめを行った。①海外の契約書及び取引実態の調査:8月に上海、9月にパリ、1月から2月にかけてシンガポールを訪問し、各地の実務家や弁護士等と面談して、契約書や取引実態についての調査を行った。実地調査の結果、中国ではシンジケートローン債権のセカンダリー市場における取引はあまり行われていないことや国内取引では担保付取引が主流であること等、フランスではBanking Monopolyルールを巡る法的問題や、LMAの契約書をベースとしつつもフランスの事情に応じた修正(典型的には取引の総コストの通知)がなされていること等、シンガポールでは国内大型案件やクロスボーダー案件ではAPLMAのフォームをベースにドキュメンテーションが行われていること、セカンダリー市場はそれほど活発ではないと思われること等が判明した。②主要論点の検討:研究会を実施し、利益相反及び担保取引に関する論点の研究報告・検討を行った。③研究成果の取りまとめ:研究成果を書籍としてまとめて出版すべく、構成・内容・執筆分担等について打ち合わせを行い、執筆を行った(一部、現在も執筆作業を継続中であるが、2016年中には書籍を出版する予定である)。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2015
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国際商事法務評論(上海交通大学)
巻: 1 ページ: 104, 122
金融法務事情
巻: 2023 ページ: 28, 37
日本国際経済法学会年報
巻: 24 ページ: 206, 210