研究課題/領域番号 |
25245023
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
眞柄 秀子 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (50219292)
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研究分担者 |
福田 耕治 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (20165286)
井戸 正伸 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (00232497)
白鳥 浩 法政大学, その他の研究科, 教授 (70285477)
山田 鋭夫 名古屋大学, 経済学研究科(研究院), 名誉教授 (10024978)
原田 裕治 福山市立大学, 都市教養学部, 准教授 (70313971)
藤田 菜々子 名古屋市立大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (20438196)
西 洋 阪南大学, 経済学部, 准教授 (10509128)
矢内 勇生 早稲田大学, 政治経済学術院, その他 (50580693)
植村 博恭 横浜国立大学, その他の研究科, 教授 (70184976)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 国際研究者交流 / ヨーロッパ・北米 / 韓国 / ブラジル / 比較政治学 / 比較政治経済学 / 経済危機 / 社会的連合 |
研究概要 |
2013年度は、本部会の研究初年度に当たり、国際研究会を早稲田大学にて3回、国内研究会を学外で2回開催し、集中的に研究を推進した。国際研究会では、フィリップ・シュミッター(EU大学院大学)、ブルーノ・アマーブル(パリ第一大学)、ヒョクバク・イム(高麗大学)、ジェフリー・フリーデン(ハーヴァード大学)など海外の著名な研究者を招聘し、彼らの研究報告を中心に国内メンバーの研究報告と組み合わせて全体としての研究を推進した。国際研究会の開催および海外ゲストの研究報告は下記のとおりである。(1)2013年12月17日に早稲田大学現代政治経済研究所にて、第一回国際会議を開催した。P.シュミッター「ヨーロ危機、EU危機、欧州民主主義の危機」「ユーロ危機:良い危機なのか悪い危機なのか」、B.アマーブル「フランスにおける新・新自由主義国家」、(2)2013年12月19日に早稲田大学現代政治経済研究所にて、第二回国際シンポジウムを開催した。H. B.イム「韓国における権威主義的開発主義、民主的新自由主義、経済発展:二つの異なる政策レジームの比較」、(3)2014年1月30日に第三回国際シンポジウムを開催した。J. フリーデン「アメリカはいかに10年を失ったか(そしてまた失いかねないか)」。上記の国際会議を通じて本プロジェクトの基本的な分析枠組みや理論を明確なものとし、今後の研究のあり方や具体的なスケジュールも合せて調整した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
「研究実績の概要」欄で示したように、3回の国際研究集会を開催した他、2回の国内研究会を開催し、プロジェクトメンバー相互の研究調整を綿密に行い、今後の研究方針を明確にすることができた。それぞれの国内研究会の内容は次のとおりである。 国内研究会(1):今後4年間の研究方針の大枠を決定するために、第一回国内研究会を2013年7月27-28日に福山市立大学にて開催した。眞柄が「プロジェクトの枠組みについて」を報告し、各研究分担者がそれぞれに研究テーマについて紹介を行った。 国内研究会(2):数次におよぶ今年度の国際シンポジウムにおける研究の進展を反映し、第二回国内研究会を2014年1月31日に国際文化会館にて開催した。研究代表者および研究分担者それぞれが研究の概要を報告した。 2014年3月には、研究代表者がヨーロッパに出張し、主要な海外研究協力者と今後の研究の進め方に関する詳細な打合せを行った。特に、EU大学院大学(European University Institute)における研究打合せが順調に進み、2014年11月にEUIとの共同開催で、EUIにて国際会議を開催する運びとなった。日本側メンバー全員が参加するほか、ヨーロッパ各国、アメリカ合衆国、ブラジル、メキシコ、韓国などから著名な研究者を招聘し、3日にわたって各自が最新の研究につき報告することとなった。当初の計画以上に進展しているといえよう。
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今後の研究の推進方策 |
今年度はまず、11月にEU大学院大学(イタリア、フィエゾレ)にてEUIと共同開催をする予定の国際会議に向けて、日本側メンバーがさらに研究を推進する。 具体的には、まず7月に国際文化会館において国内研究会を開催し、各自の研究内容を相互に調整してプロジェクト全体がバランスのとれたものになることを目指す。また7月には、ヨーロッパよりAlberto Martinelli教授(ミラノ大学)およびRobert Boyer教授(米州研究機構、フランス)をゲストとして招き、国内メンバーの研究報告と合わせて早稲田大学にて第4回国際会議を開催する予定である。これらの国内および国際会議を通じて11月EUI国際会議のための準備を確実なものとしたい。 また、上記の研究計画を実施していく過程で、11月EUI国際会議でもたらされる予定の研究成果の公表方法を具体的に検討したい。なお、EUI国際会議を本研究プロジェクトの最も重要な研究活動として捉え、会議開催後はその成果のとりまとめと公表に向けた活動を展開する予定である。 来年度以降は、研究成果を確実に公表するための様々な活動を展開する予定である。
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