研究課題/領域番号 |
25245026
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
飯田 敬輔 東京大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (00316895)
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研究分担者 |
久保 文明 東京大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (00126046)
苅部 直 東京大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (00261941)
鈴木 基史 京都大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (00278780)
平野 聡 東京大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 准教授 (00361460)
中山 俊宏 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (60439560)
高原 明生 東京大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (80240993)
藤原 帰一 東京大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (90173484)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 安全保障 / 国際経済 / 東アジア |
研究概要 |
平成25年度は研究の初年度であったため、まずこれまでに行われてきた先行研究のレビューを行った。それによると、経済と安全保障の交錯現象についての分析枠組みはさまざまであり、統一的な枠組みは未だ存在しないことが明らかになった。このため本研究のための系統的理論枠組みの構築が急務であることが判明した。また他の研究者の研究動向を把握するため、随時、研究会を行った。この詳細については下記(「現在までの達成度」)を参照されたい。 研究代表者も本研究に関連する研究報告を2014年3月に京都大学で開催された研究会およびトロントで開催されたISA年次研究大会において行っている。 研究分担者らは、それぞれの地域(米国、中国、日本)について各自、歴史研究、地域研究を進めた。例えば、研究分担者の久保はすでに平成26年2月より米国に長期滞在し、研究を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成25年度は本研究の初年度であったため、先行研究を把握、整理し、また他の研究者の動向も把握することが最重要であると思われた。このため、文献の収集と読解の他、適宜、内外の研究者を招いて研究会を開催した。開催した研究会は以下の通りである。6月27日:講師:クリスティーナ・デービス教授(プリンストン大学):題目:State Control and the Effects of Foreign Relations on Bilateral Trade;7月26日:講師:ロバート・リーバー教授(ジョージタウン大学):題目:なぜアメリカは衰退しないのか;11月27日:講師:ケント・カルダー教授(ジョンズホプキンズ大学):題目:The New Continentalism;12月4日:講師:田中明彦氏(国際協力機構):題目:21世紀の世界システムと日本の国際協力;1月8日:講師:栗崎周平教授(早稲田大学)・Whang Taehee准教授 (高麗大学):題目:International Crises and Political Costs また、本プロジェクトの理論構築に当たって必要となる、政府に対する国内支持ベースの研究のため、研究代表者は世論データを用いた計量研究を行った。これについてはすでに着実に成果が上がりつつある。このように本研究は順調に推移している。
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今後の研究の推進方策 |
今後はまず理論面でさらに精緻化を図り、できれば数理的モデルの構築にまで高めたいと考えている。また実証面では、上記の世論データの検証とともに、経済的相互依存のデータおよび国際政治環境に関するデータの収集を進めるとともに、その分析も行う。 また歴史研究・地域研究の担当からも次第にデータが集まると思われるため、この整理を行う。 さらに、成果の公表の準備も着実に進めていく。中間的な成果については研究会やシンポの開催を行うとともに、一部はウェブページに掲載することを検討する。また最終的成果原稿の作成も徐々に行っていく。
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