研究課題/領域番号 |
25245031
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
伊藤 秀史 一橋大学, 大学院商学研究科, 教授 (80203165)
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研究分担者 |
水野 敬三 関西学院大学, 商学部, 教授 (40229703)
石田 潤一郎 大阪大学, 社会経済研究所, 教授 (40324222)
石黒 真吾 大阪大学, 経済学研究科, 教授 (60288496)
花薗 誠 名古屋大学, 経済学研究科, 准教授 (60362406)
大湾 秀雄 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (60433702)
小佐野 広 京都大学, 経済研究所, 教授 (90152462)
神戸 伸輔 学習院大学, 経済学部, 教授 (90276048)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 契約理論 / 組織の経済学 |
研究実績の概要 |
1.定例のContract Theory Workshop (CTW,契約理論ワークショップ) を,8月,9月,12月を除く毎月原則第3土曜日午後に京都大学経済研究所,関西学院大学大阪梅田キャンパス,神戸大学梅田インテリジェントラボラトリで計9回開催した (詳しい日程,報告者および報告内容はCTWホームページを参照せよ). 2.8月8~10日にサマー・コンファレンス (サマーキャンプ) を青森公立大学で開催した.大学院生2名および連携研究者3名を含む11名の若手研究者が,主要な問題提起と研究プロポーザルを報告し,研究の方向性を集中的に討議した. 3.12月3~4日に,第10回Japan-Taiwan-Hong Kong Contract Theory Conferenceを國立成功大學 (台湾台南市) にて開催した.日本4名,台湾4名,香港2名,および招待講演者2名の合計12名が研究報告を行った.10回目の記念大会として,はじめて1日半の日程で開催し,参加者は米国,オーストラリアへと拡大した. 4.定例のCTWを補完する形で,Contract Theory Workshop East (CTWE,契約理論ワークショップ東部) を一橋大学にて18回開催した (詳しい日程,報告者および報告内容はCTWEホームページを参照せよ). 5.研究代表者,研究分担者が日本経済学会,European Association for Research in Industrial Economics (EARIE),Regional Science Association,Asia-Pacific Industrial Organization Conference (APIC)等の学会,東京大学,京都大学,早稲田大学,慶應義塾大学等の研究セミナーで研究報告を行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1.毎月のワークショップ,サマーキャンプ,Japan-Taiwan-Hong Kong Contract Theory Conferenceを計画通りに行うことができた. 2.毎月のワークショップでは5名の気鋭の研究者を欧米から招聘し,研究報告してもらうとともに,応用ミクロ実証の国内若手研究者3名をワークショップに招待して,今後の実証研究への足がかりを築くことができた. 3.Japan-Taiwan-Hong Kong Conferenceは10回目の記念大会を開催することができた.コンファレンスをはじめて1日半に拡張するとともに,招待講演を含めて米国,オーストラリアの研究者の参加を増加させることができた. 4.研究代表者,研究分担者,連携研究者が研究成果を国内外学会で発表するとともに,国際学術雑誌に採択・掲載した.
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今後の研究の推進方策 |
1.国際コンファレンスはアジアに加えてオーストラリア,欧米にもネットワークを広げ,香港で11回目の開催をめざす. 2.毎月のワークショップでは,契約と組織の経済学分野のうち,特に行動契約理論,関係的契約理論,応用ミクロ実証の分野で国際的に活躍する気鋭の研究者を積極的に招聘し研究報告してもらう方針である.現時点で3名の研究者の招聘が確定している. 3.研究代表者,研究分担者,連携研究者が研究成果を国内外の学会等で発表するとともに,欧米の研究者と定期的な交流の機会を探索する. 4.当初の想定外のこととして,2016年ノーベル経済学賞は本研究テーマである契約理論に貢献した研究者が受賞した.本プロジェクトは,契約理論がマイナーな分野であった1996年から地道に続けられてきたワークショップをベースとするものであり,近い将来にノーベル経済学賞受賞者を招聘し,より一般レベルで研究成果を浸透させるための出発点となる最終年度とする.
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