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2017 年度 実績報告書

矢内原忠雄学生問題研究所未発掘資料から見る1950年代の学生運動と若者意識の分析

研究課題

研究課題/領域番号 25245058
研究機関東京大学

研究代表者

吉見 俊哉  東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 教授 (40201040)

研究分担者 小玉 重夫  東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (40296760)
佐藤 健二  東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (50162425)
野上 元  筑波大学, 人文社会系, 准教授 (50350187)
米谷 匡史  東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (80251312)
鳥羽 耕史  早稲田大学, 文学学術院, 教授 (90346586)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2018-03-31
キーワード矢内原忠雄 / 学生運動 / 大学 / 社会意識 / 戦後日本社会
研究実績の概要

H29年度は11月半ばにプレ研究会として、デジタル化資料の公開や研究成果の発表に向けて、実務的な内容を検討を行った。また1月15日の研究会では、研究分担者が矢内原忠雄に関する書物を出版した報告を行い、来年度以降の活動を話し合った。その結果、各人が年度末に行うシンポジウムにむけて研究を進めることとし、あわせてデジタル資料の公開にむけて作業を進めた。H30年度の10月3日には、シンポジウムにむけての日程調整と議題、そして成果物出版に向けた話し合いを行った。
矢内原忠雄学生問題研究所の全貌を明らかにする総決算としてのシンポジウムをH31年3月11日(月)、東京大学弥生講堂一条ホールにて開催した。そのタイトルは「学生たちの戦後:矢内原忠雄と東大学生問題研究所から見た1960年安保前後の大学生像」である。研究分担者には、これまでの研究成果をまとめていただき、それぞれの観点から学生問題研究所の様相を捉えていただいた。第一部では、研究の出発点であった矢内原資料のデジタル・アーカイブ化の事業から始まり、戦後の大学改革との関係、矢内原忠雄にとっての大学、学生問題研究所の社会調査の位置づけ、世論研究、アジア財団との関係に迫った。
つづく第二部は、日本のマルクス主義と学生運動の関係、1950年代の雑誌・サークル文化、学生運動の戦前と戦後、学徒動員の記憶についての報告を行った。最後に、1960年安保前後の大学生たちの活動を当事者との対談という形で締めくくった。本シンポジウムは一般市民にも開放し、130名を超える参加者が集まった。
最後に、これまで行ってきた矢内原忠雄学生問題研究所の資料をデジタル公開することとした。これは東京大学文書館との協力により、本研究で確認された資料全体を俯瞰する文献リストとデジタル資料を公開をしている。

現在までの達成度 (段落)

平成29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成29年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (22件)

すべて 2019 2018 2017 その他

すべて 雑誌論文 (16件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 三・一独立運動、五・四運動と帝国日本のデモクラシー2019

    • 著者名/発表者名
      米谷 匡史
    • 雑誌名

      歴史地理教育

      巻: 891 ページ: 28-33

  • [雑誌論文] デジタルアーカイブは日本の危機を救えるか?2018

    • 著者名/発表者名
      吉見 俊哉
    • 雑誌名

      デジタルアーカイブ学会誌

      巻: 2 ページ: 309

  • [雑誌論文] メディア研究・ジャーナリズム研究における質的研究法の現在2018

    • 著者名/発表者名
      野上 元
    • 雑誌名

      マス・コミュニケーション研究

      巻: 93 ページ: 2-4

  • [雑誌論文] 第2セッション 裵京漢報告に対する討論2018

    • 著者名/発表者名
      米谷 匡史
    • 雑誌名

      東アジアの平和思想とその実践―歴史的考察

      巻: なし ページ: 153-156

  • [雑誌論文] 第4セッション 総合討論2018

    • 著者名/発表者名
      米谷 匡史
    • 雑誌名

      東アジアの平和思想とその実践―歴史的考察

      巻: なし ページ: 213-239

  • [雑誌論文] 「労働と教育」再考2018

    • 著者名/発表者名
      小玉 重夫
    • 雑誌名

      日本労働研究雑誌

      巻: 60. 8 ページ: 60-66

  • [雑誌論文] ポストトゥルースの時代における教育と政治 : よみがえる亡霊、来たるべき市民2018

    • 著者名/発表者名
      小玉 重夫
    • 雑誌名

      近代教育フォーラム

      巻: 27 ページ: 31-38

    • 査読あり
  • [雑誌論文] アーカイブが実現する、”知のストック”形成2017

    • 著者名/発表者名
      吉見 俊哉
    • 雑誌名

      時評

      巻: 59 ページ: 62-67

  • [雑誌論文] なぜ、デジタルアーカイブなのか? ―知識循環型社会の歴史意識2017

    • 著者名/発表者名
      吉見 俊哉
    • 雑誌名

      デジタルアーカイブ学会誌

      巻: 1 ページ: 11-20

    • DOI

      https://doi.org/10.24506/jsda.1.1_11

  • [雑誌論文] アメリカの終わりと日本の末路 : 21世紀はどんな時代か2017

    • 著者名/発表者名
      吉見 俊哉
    • 雑誌名

      年報カルチュラルスタディーズ = The annual review of cultural studies

      巻: 5 ページ: 5-23

  • [雑誌論文] 歴史が聞こえてくること-方法的ラディカリズムと歴史への愛2017

    • 著者名/発表者名
      野上 元
    • 雑誌名

      日本オーラル・ヒストリー研究

      巻: 13 ページ: 7-18

  • [雑誌論文] 序文2017

    • 著者名/発表者名
      米谷 匡史
    • 雑誌名

      植民地知識人の近代超克論

      巻: なし ページ: 5-12

  • [雑誌論文] 解題:中日戦争期・朝鮮知識人の「世界史の哲学」2017

    • 著者名/発表者名
      米谷 匡史
    • 雑誌名

      植民地知識人の近代超克論

      巻: なし ページ: 433-458

  • [雑誌論文] デモクラシーの担い手を育てる大学教育2017

    • 著者名/発表者名
      小玉 重夫
    • 雑誌名

      リベラルアーツとしてのサービスラーニング-シティズンシップを耕す教育

      巻: なし ページ: 72-85

  • [雑誌論文] 一八歳選挙権と学力の市民化 : シティズンシップ教育の可能性2017

    • 著者名/発表者名
      小玉 重夫
    • 雑誌名

      民主主義教育21

      巻: 11 ページ: 59-63

  • [雑誌論文] アクティブラーニングと地方自治-シティズンシップ教育の視点から2017

    • 著者名/発表者名
      小玉 重夫
    • 雑誌名

      地方自治

      巻: 834 ページ: 2-10

  • [学会発表] 矢内原忠雄と戦後の大学改革2019

    • 著者名/発表者名
      米谷 匡史
    • 学会等名
      シンポジウム「学生たちの戦後」
  • [学会発表] 学生問題研究所における社会調査の位置づけ2019

    • 著者名/発表者名
      佐藤 健二
    • 学会等名
      シンポジウム「学生たちの戦後」
  • [学会発表] 日本マルクス主義と学生運動の1950-60年代2019

    • 著者名/発表者名
      小玉 重夫
    • 学会等名
      シンポジウム「学生たちの戦後」
  • [学会発表] 1950年代の雑誌・サークル文化と学生運動2019

    • 著者名/発表者名
      鳥羽 耕史
    • 学会等名
      シンポジウム「学生たちの戦後」
  • [図書] 戦後史の切断面2018

    • 著者名/発表者名
      丹羽 美之、吉見 俊哉
    • 総ページ数
      320
    • 出版者
      東京大学出版会
    • ISBN
      9784130032520
  • [備考] 東京大学文書館デジタルアーカイブ

    • URL

      https://uta.u-tokyo.ac.jp/uta/s/da/page/home

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公開日: 2019-12-27  

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