研究課題
ナノワイヤ構造を微細加工技術を駆使して形成されたマイクロ流路中に形成する技術を開発した。更に、マイクロ流路中の狙った空間位置に狙った空間密度でナノワイヤ構造体を形成する技術を構築した。この技術の構築により、従来のナノ構造体では分離・回収が困難であった長鎖DNAの分析に成功した。この成功要因は、(1)マイクロ流路中の狙いの空間位置だけに密なナノワイヤ構造体を形成することが可能であるために、小さな電圧で大きな電界強度を任意に形成することが可能となり、DNAの高速分析が可能となっている点、(2)更に、狙いの空間位置に狙いの空間密度のナノワイヤを形成することで、DNAの大きさに対応した3次元空隙を設計することが初めて可能になった点が挙げられる。このように本研究により、従来技術では展開することが困難であった長鎖DNA分子を短時間で伸長・分離・検出することに成功した。
2: おおむね順調に進展している
当初計画通り研究の進捗があり、おおむね順調に研究が進展している。
今後の研究の推進方策としては、本研究で得られたナノチャネル構造を更に展開し、エピゲノム情報を電気的に検出するデバイスへと発展させる。更に、DNAだけに留まらずより高次な生体分子を電気的に読み取るデバイス群へと飛躍させる。
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件、 謝辞記載あり 6件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (19件) (うち招待講演 2件)
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