研究課題
平成27年度は以下の研究成果が得られた。a) 曲げ振動波メタマテリアル:Siメンブレインにナノ構造の質量構造および回転構造を作製し、この試料の曲げ振動波に対して負の有効質量と負の体積弾性率を持たせる。これは商用の有限要素法プログラムPZFlexとCOMSOL Multiphysicsを用いて設計する。2つの場合の分散関係を求め、予想される周波数ギャップに対応する特徴を観察した。b) 微小球メタマテリアル: 直径1ミクロンの微小球配列に基づく負質量密度メタマテリアルのGHz表面音響波を測定した。我々が新たに開発した周波数制御技術を使って30MHzの分解能で分散関係を測定した。c) 異常音響透過(EAT): 1-100GHz周波数領域での表面音響波とバルク音響波の異常透過構造をそれぞれシミュレートした。表面音響波についての論文をScientific Reports誌に投稿しており、現在査読中である。d) ダブルネガティブマテリアル: ダブルネガティブマテリアル作製の最初のステップとして、可聴周波数での負の密度をもつメタマテリアルを作製し、その動作をテストした。このメタマテリアルは、http://labs.eng.hokudai.ac.jp/office/elo/jp/archives/labo/5039/ おいて紹介している。e) スプリットリング共振器: ナノスケールの金のスプリットリングデバイスの実験をし、結果を数値シミュレーションと比較した。シミュレーションによって実験で得た周波数スペクトルを説明できた。さらにポンプ光とプローブ光の直線偏光をそれぞれ回転した場合の効果についても研究した。以上の結果に加え、音響メタマテリアルの新しく簡単な解釈についてのレビュー論文のための理論研究も行った。この理論研究の成果はPhys. Rev. B誌に発表した。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (6件) 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 4件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 5件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 6件、 招待講演 4件) 備考 (1件)
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