代表者の小野瀬は、マグノン励起における電気磁気結合を用いてCu2SeO3やCuB2O4のマイクロ波電気磁気効果を初めて測定することに成功した。また、LiFe5O8においてジャロシンスキー守谷相互作用に由来する非相反なマグノン伝搬を観測することに成功した。分担者の貴田は、フェムト秒レーザー照射による対称性の破れた強誘電体や強磁性体からのテラヘルツ電磁波放射現象の探索を行い、磁性強誘電体Co3B7O13I、LiFe5O8などからテラヘルツ電磁波が発生することを見出した。さらに、放射したテラヘルツ電磁波の位相を利用すると、電気分極ドメインが簡便に可視化できる新たなイメージング手法を開発した。
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