研究課題
「異種多体系量子操作の基盤技術の開拓」とは、量子情報処理の系として乱立している光子・スピン系・原子・分子・イオン・Josephson素子等々が一つに淘汰される可能性はなく最終的に混在が予想されるため、異種多体系の間で量子情報を転送あるいは演算を行う基盤技術(ここに切り込む人は少ない。皆自分の領域に閉じこもろうとする)を今のうちから開拓するものである。異種系を取り持つのは光子であり、系ごとに共鳴周波数が異なるため、まず必要となる「entanglementを壊さずに単一光子の周波数変換」を行う研究を推進して来たが、2015年度はその集大成として「周波数空間での二光子干渉」(従来は実空間での同一周波数の二光子干渉)の実証実験を行い、Nature Photonics(IF=32.4)に論文を発表した。本題の異種系間操作としてはメタマテリアル中のプラズモンを用いた「entanglement抽出実験」を行い、Scientific Reports(IF=5.6)に論文を発表した。(報道は備考欄のウェブサイト等参照。)また、可視光では我々が過去に初めて成功した「集団雑音下でのentanglementの保護実験(2003年のNature)」は通信波長帯(1.5μm近辺)では困難とされていたが、2015年度に初めて成功し、Opt. Exp.誌(IF=3.6)に論文を発表した。また基礎技術である量子tomographyの最適化について前年の光子系の姉妹論文となる「核スピン系」の論文をPhysical Review B(3.8)に発表した。応用となる量子暗号の新しいアイデア論文も4件[New J. Phys.(IF=3.6)が1件、Physical Review A(IF=2.8)が3件]を発表した。以上により異種多体系量子操作の基盤技術の発展に大きく寄与した。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
日経http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=412136&lindID=5日経BP http://www.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/04/20/11383/?rt=nocntヤフーニュースhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160421-00000042-it_eetimes-sci
すべて 2016 2015 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 3件、 査読あり 8件、 謝辞記載あり 8件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (40件) (うち国際学会 15件、 招待講演 5件) 備考 (5件)
Nature Photonics
巻: doi:10.1038/nphoton.2016.74 ページ: 5 pages
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Physical Review A
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