研究課題/領域番号 |
25247076
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
森本 昭彦 名古屋大学, 地球水循環研究センター, 准教授 (80301323)
|
研究分担者 |
滝川 哲太郎 独立行政法人水産大学校, 海洋生産管理学科, 准教授 (10371741)
雨谷 純 独立行政法人情報通信研究機構, 沖縄電磁波技術センター, センター長 (30358949)
藤井 智史 琉球大学, 工学部, 教授 (30359004)
市川 香 九州大学, 応用力学研究所, 准教授 (40263959)
広瀬 直毅 九州大学, 応用力学研究所, 教授 (70335983)
杉谷 茂夫 独立行政法人情報通信研究機構, 沖縄電磁波技術センター, 研究員 (70643170)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
キーワード | 海洋レーダ / 対馬暖流 |
研究実績の概要 |
山陰沖を流れる対馬暖流の第一分枝流と第二分枝流の変動を調べるため、設置場所から約200kmの範囲の海面流速を30分の時間間隔で測定できる遠距離海洋レーダのレーダサイトを整備した。レーダサイトは長崎県対馬市上対馬町と山口県萩市相島の2カ所とし、目的の海域を観測できるアンテナの配置と設置準備のため、現地での測量を行った。さらに、設置場所の伐採を行いサイト構築に必要な作業を行った。同時に、観測に必要な電力と通信設備の準備と、レーダの送受信アンテナの設計を検討しアンテナを作成した。アンテナ設置場所の準備はH25年11月までに完了したが、アンテナの設計、送受信機の準備のためレーダサイト構築はH26年2月および3月に行った。それぞれのレーダサイトには、約200mの敷地に受信アンテナ30本(対馬)、28本(相島)と送信アンテナ3本、無線機や制御PCを入れるコンテナを設置した。また、レーダを動かし、リアルタイムで監視できるよう電力と通信を整備した。電気工事の遅延のためレーダの稼働は5月となった。レーダ稼働後の初期データを調べたところ、当初予定していたより観測範囲は狭くなっていたが、目的としている対馬暖流第一及び第二分枝流が流れているとされる海域を観測できることがわかった。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
レーダサイトに電力を供給するため、電力会社と調整をしていたが、当初予定していたより大がかりな作業が必要となったことと、送電線の一部が電力会社のものでなかったため、他の機関との調整に時間がかかり電気工事が遅延した。そのため、H25年度内にレーダサイトを完成し、送受信テストを行うことができなかった。
|
今後の研究の推進方策 |
電気工事は電力会社の努力により、H26年度の4月には完了した。電力および通信の確認を終わらせH26年5月には無線機等を2つのレーダサイトに搬入し送受信テストを行う。今回使用するレーダはこれまで10年間稼働させていたものであることから、移設・設定の変更は難しくない。H26年度の5月以降できるだけ早いうちに本格稼働させる。
|