研究課題
基盤研究(A)
光学的に厚い雲の観測を実現するため、多視野角・多重散乱・偏光ライダ(MFMSPL)を開発した。MFMSPLによって観測される水雲の偏光解消度は、従来のライダから得られるものより大きい値を示した。95GHz雲レーダとMFMSPLによる同時観測の結果、雲頂高度はよい一致を示していた。MFMSPLを用いて、衛星搭載ライダの解析で利用されている雲検出アルゴリズムと、雲粒子タイプ識別アルゴリズムの検証を行った。この結果、現在使用されているCALIPSO衛星解析用のアルゴリズムは、下層雲の雲量を過小評価する傾向のあることがわかった。
気象学