研究課題
基盤研究(A)
本研究は、(a) 高い時空間分解能の広域乱流モニタリング、(b) 建物を解像し街区を包含する広域乱流モデリングを併用し、都市上空の3次元乱流構造の解明と、予測手法の確立を目的として、以下の成果を得た。(1)接地境界層の乱流構造パターンが6つに分類できた。 (2)ストリーク(筋状)構造のストリーク間隔について、流体力学的な無次元物理法則に基づいて、実験室スケールから実大気スケールまで統一的に説明し得る指標を提案した。 (3)建物構造と地表面近くの突風率の物理的対応関係を明らかにした。(4) 多様な都市境界層ではあるが、大局的には、乱流境界層の自己相似的な特徴が明らかにされた。
水工学