研究分担者 |
鍵 直樹 東京工業大学, 情報理工学(系)研究科, 准教授 (20345383)
並木 則和 工学院大学, 工学部, 教授 (40262555)
関口 和彦 埼玉大学, 理工学研究科, 准教授 (50312921)
東 賢一 近畿大学, 医学部, 講師 (80469246)
諏訪 好英 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (10416836)
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年度製作したチャンバーを用いて,更にリモネン及びp-ジクロロベンゼンの粒子生成実験を行うと共に,その現象解明を行った。粒子及びガスの組成分析を初め、反応容器内での気流性状による反応状況を数値解析手法を用いて検討した。さらに、粒子生成・成長を取り扱う分子軌道計算に基づく粒子生成挙動数値解析モデルを構築するための予備的検討を行った。また,対策技術として,活性ミストによる分解除去についてVOC分解除去性能についても評価した。
|
今後の研究の推進方策 |
平成27年度は、紫外線環境調査の担当を加え検討するため、4つの研究担当で構成される。3年間の研究成果を総合的に考察する。 担当(1)「ISOAの吸湿性測定実験」では,家庭用品由来VOCの代表的なp-ジクロロベンゼンを対象に,平成26年度までに構築した流通式の反応器を用いて, ISOAの特性の把握を行うとともに3年間の研究成果について総合的に検討する。担当(II)「機器評価・実測担当」では,各種家庭使用機器から発生する物質,イオン,オゾン,粒子(EC/OC,WSOC,シュウ酸)の発生濃度の測定結果から発生量を求め総括する。担当(III)「挙動予測担当」では,吸湿性粒子に対する粒子成長・収縮を考慮した粒子挙動予測モデルについて,数値解析手法を用いて構築を行う。その上で,担当(1)の実験データとの比較を行い更なる改良を加える。一方,「健康影響評価担当」では,吸湿性粒子の呼吸器系での挙動および人体影響等に関する文献調査を行う。担当(Ⅳ)では、SOA生成の重要要素である室内外の紫外線環境について室内外の時間帯別の紫外線強度と頻度を中心に調査し、ISOA生成の可能性を評価する。
|