研究課題
基盤研究(A)
大断面木質部材の主な活用対象となる耐火・準耐火構造の開発上、未解明の、①火災加熱される木造部材の自消条件・力学的性能の変化、②木材の高温での力学的特性の変化、③大スパン木質耐力部材の非損傷性の予測等を課題とした。その結果、①については、燃え止まり型耐火構造の自消条件を小型材料試験で予測する方法を誘導し、特殊な材料に依存しない木質耐火構造の開発に成功した。②については、木材の力学的性能が温度だけでなく含水率の影響を顕著に受けることを明らかにし、主要樹種について温度・含水率とヤング係数・曲げ強度の関係を把握した。③については耐火試験の加熱後断面性能に基づく大スパン部材の非損傷性予測法を開発した。
火災工学