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2018 年度 研究成果報告書

モルフォゲンの分布とシグナル受容におけるヘパラン硫酸ナノ構造の役割

研究課題

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研究課題/領域番号 25251026
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 発生生物学
研究機関中央大学 (2017-2018)
東京大学 (2013-2016)

研究代表者

平良 眞規  中央大学, 理工学部, 共同研究員 (60150083)

研究分担者 高橋 秀治  広島大学, 両生類研究センター, 特任准教授 (90447318)
研究協力者 三井 優輔  
山元 孝佳  
高田 慎治  
高田 律子  
水本 秀二  
山田 修平  
松山 誠  
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2018-03-31
キーワードヘパラン硫酸 / グリピカン / アフリカツメガエル / モルフォゲン / Wnt / sFRP
研究成果の概要

Wntはモルフォゲンとして胚のパターン形成に関わるが、その分布とシグナル受容に関する制御基盤は不明な点が多い。本研究で我々は細胞表面にN-acetylあるいはN-sulfoヘパラン硫酸(HS)がクラスターを形成して独立に存在することを見出し、これらHSクラスターのコア蛋白質はglypican 4と5と同定した。Wnt8はN-sulfo HSクラスターと特異的に共局在して細胞内に取り込まれ、シグナロソームを形成してシグナル伝達に関わる。一方、Wnt結合蛋白質のFrzbとWnt8の複合体はN-acetyl HSクラスターに特異的に結合しWnt8シグナル伝達を阻害することを示した。

自由記述の分野

分子発生学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、細胞に位置情報を伝えるWnt8の分布と作用が、細胞膜上にドット状に存在する2種類の修飾が異なるヘパラン硫酸(HS)クラスターによって協調的に制御されることが初めて明らかになった。Wntは発生現象のみならず、幹細胞やがん化などにおいても密接に関わっている。またHSは全身の多くの細胞で普遍的に存在する糖鎖で、種々の分泌性蛋白質と結合することが知られており、創薬分野でも注目されている分子であり、2種類のHSクラスターは、創薬の標的分子になり得るものである。このように本研究で得られた知見はWntとHSとの密接な関係を理解する上での基盤となると共に、応用への活用も期待される。

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公開日: 2020-03-30   更新日: 2024-01-30  

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