研究課題
1. 将来の頭尾を決める細胞(DVE)が決定される機構:着床前胚でLefty1を発現する細胞が、将来DVEになる事はすでに報告した。着床前胚の30程度の細胞の中で、2~3個の細胞だけがLefty1を発現する機構を調べた。Lefty1はNodalシグナルによって発現が誘導されていること、おそらくランダムに選ばれている事、Lefty1はNodal シグナルを抑制することで、Lefty1を発現する細胞の数を制限している事、などが判った。2. 母性因子としてのNodal シグナルの役割:卵子においてNodal シグナルで発現が制御している遺伝子の中で,少なくとも2つ(どちらもepigeneticsを制御する因子)が、着床前胚の発生に必須である事が判った。3. in silicoとin situ hybridizationで、卵子特異的に発現する遺伝子をスクリーニングした結果,これまでで20の遺伝子を同定した。そのうちの2つは、epigeneticsを制御する遺伝子であり、今後の解析の対象とした。4. 着床前期でzygoticに発現するLefty1, Lefty2の役割:キメラマウスを用いた解析から,Lefty1,2の胚体外組織での発現が、正常な嚢胚形成(原条形成)に必要である事がわかった。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Unknown
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