研究課題
生殖細胞の性決定遺伝子foxl3の標的遺伝子の同定を進めた。そのためにfoxl3蛋白質を大腸菌で発現させ、モノクローナル抗体の作製を行った。 またfoxl3発現培養細胞を樹立した。さらにfoxl3変異体と野生型の生殖細胞からRNAを単離し、遺伝子発現プロファイル作製のためのライブラリーを調整した。減数分裂コミットに関与する moto 蛋白質は、生殖顆粒の構成因子 vasa と局在することが明らかとなった。また Moto 変異体では RNA processing に関わる因子の局在が核内へ変化することも見出されたため、これらの局在の場が配偶子初期形成の機構が働く機能の場であり、そこではRNA processing が関与していることが示唆された。またメダカの卵巣の培養を行い、卵巣内の卵原細胞が維持できる培養系が確立され、ゼブラフィッシュでは精子形成の全過程が培養系で再現できるにいたった。さらに、精巣を皮下に移植することにより、皮下で精子形成を行わせることに成功した。これらの結果により、致死性変異体やイメージングを用いた配偶子形成初期過程の解析が可能となった。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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巻: 印刷中 ページ: 印刷中
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