研究課題
今年度も、大課題A,B,Cのうち、A.「宿主菌によるウイルス(分子パターン)認識、防御機構および宿主ウイル ス防御への反撃機構の解明」、B. 「DNAを介したウイルス防御反応の解明」を遂行した。さらに A2, A3, B4は昨年度引き続き進めた。A2 昨年度、子のう菌RNAiにおけるウイルス(分子パターン)認識機構の解明に向け、RNAiウイルス誘導に関与する宿主因子のジェネティックスクリーニング系を確立した。この系を利用し、真核生物に広く保存されているSAGA複合体(転写コファクター)がRNAi誘導に必須であることを初めて明かにした(Andika et al., PNAS 2017)。さらに、この誘導にはDCL2とAGL2がポジティブフィードバックプレーヤーとして機能することも明かにした。また、AGL2の要求性はウイルスにより異なることも証明した。これらは他の真核生物への波及効果が極めて大きい成果となった。クリ胴枯病菌 RNAi の AGO エフェクターがウイルス防御(ウイルス干渉)に不要な例、あるいは いもち病菌 agl 遺伝子(MoAgl3)かRNAウイルスの複製を促進するという現象見つけた。幸いH29年度、基盤研究Aを引き続き受領することになった。上記のようなパラダイムシフトをもたらすような研究を進めて行きたい。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 1件、 査読あり 5件、 謝辞記載あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件)
Proceedings of the National Academy of Science, U S A
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