研究課題/領域番号 |
25252040
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
長谷部 正 東北大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (10125635)
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研究分担者 |
川本 隆史 東京大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (40137758)
原 塑 東北大学, 文学研究科, 准教授 (70463891)
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研究期間 (年度) |
2013-10-21 – 2016-03-31
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キーワード | 農業経済学 / 倫理学 / 脳 / 神経 / 人間生活環境 |
研究概要 |
(1)農村再建に関する総合評価モデル開発のための研究に関しては,農村再建の一環としての景観形成における農村風景評価を取り上げ,評価における経済的視点と哲学的視点の総合化について研究した. (2)地域づくりロールプレイにおける学習と脳機能との関連についての研究に関しては,次の四つの研究を実施した.①山形県鶴岡市黒川地区において,同地区の地域づくりゲーミングを行った(2014/2/22~25).②並行して同地区の住民意識調査を行った(2014/2/23,24).黒川能に関わる専門家の調査は研究蓄積があるが,農業に関わる住民の意識調査は,近年実施されていない.③東北大学内の社会脳科学研究の専門家と平成26年度以降の研究の進め方について議論した. (3)本研究テーマに関する講演を行う国際ワークショップを開催して,今後の研究の進め方について検討した(2014/2/20).このワークショップには,アメリカ・オハイオ州立大学及びモンゴル・モンゴル大学の研究者を招聘した. (4)「農村イメージ」に関する意識の国際比較のための予備調査に関しては,自然観に関する国際比較調査実施のための打ち合わせ(2014/2/19)を行い,それに基づき日本,アメリカ,中国,韓国の4カ国を対象にWeb調査を民間業者に委託した.年度内に業者よりデータを受け取ったので,来年度それを分析する予定である. (5)(1)に関する成果について,神戸大学で開催された平成25度日本農業経済学会において個別報告を行った(3月30日).また,スペイン・バレンシアで開催された国際会議(8th International Technology, Education and Development Conference)において,本研究に関わる成果を発表した(2014/3/8~14).
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究開始が概ね11月から出考えると,交付申請書に記載した三つの具体的な課題について研究分担者のみならず,連携研究者の協力も得て,国際ワークショップ等で研究方向を確定することができたことに依る.
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今後の研究の推進方策 |
本研究の目玉であるfMRIを用いた研究に関しては,東北大学加齢医学研究所の社会脳科学の専門研究者と共同研究プロジェクトを申請して,採択されている.来年度は,共同研究の中身を精査して,成果を挙げうる実験計画の策定を行う予定である. また,NIRSを活用する研究に関しては,アイトラッカーとの組み合わせにより,農協の直売所における品揃えについての関心について,消費者,生産者及び直売所運営者という三者の視点から相互比較しうる実験的計画を立てて,三者の関心の差異について把握することにより,利益の上がる直売所の品ぞろえあり方をニューロマーケティングの手法により把握する.なお,アイトラッカーは高価なので,メーカーからリースする方向で,話し合いをおこなっている.
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