ウイルス感染は,歴史的にもこれまで我々人類に対して大きな問題であり,ウイルス感染に対して生体がどのように生体防御機構を発揮するかについて解明することは,感染症制御という観点から重要な課題である.本研究では, PARP13のshort isoformであるZAPSがIFNによって誘導される遺伝子群(ISGs)として知られている RSAD2 mRNAの安定性に寄与することを見いだした.これはこれまで知られていたmRNAの転写によって発揮される抗ウイルス応答とは異なった,RNA転写後によって制御される新しい抗ウイルス応答であることが考えられた.
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