研究課題
基盤研究(A)
法医学診断には常に最先端の基礎研究の知見が応用されなければならない. 法医実務における時間病態学の影響を検討した.深部静脈血栓,アセトアミノフェン肝障害,薬剤性腎障害(シスプラチン及びヒ素),再灌流障害による外傷性ショック,敗血症モデル,生活反応として損傷部局所のオートファジー解析を通じて,損傷の受傷時期,薬物の服用時期,感染症発症時期を考慮することが各病態をより深く理解するうえで重要と考えられた.また重傷頭部外傷では,心臓における時計遺伝子の発現を抑制することから,死因を考慮した時計遺伝子による死亡時刻推定が求められる.法医実務において時間病態学を考慮した診断が必要不可欠である.
法医病理学