研究課題
本研究では、胸腔内でも安全に使用し得る分岐部人工気管を開発することを目的とした。これまで開発してきた自己組織再生型人工気管に、新たなコラーゲンを用いて安全性を向上させるべく人工気管の改良を行った。気道内面に粘膜上皮再生を促すため自己組織由来幹細胞を含浸させた系も加えた。作成したY字型人工気管を大型実験動物の気管再建で評価し、併行して安全な再建術式も検討した。膜様部構造を持った代用気管はメッシュ筒の全周2/3にだけステントを入れた新しいタイプの人工気管(L=50mm)であり、気管壁の素材はマーレックスメッシュとバイクリルメッシュの二種類のものを作成した。気管内腔の虚脱を防止するため、ポリプロピレンステントをメッシュに1mm間隔で入れている。Y字型コラーゲンとメッシュ複合体人工気管を用いてビーグル成犬(体重10-12kg)の気管分岐部を再建した。右後側法開胸で奇静脈を切断し分岐部の背方からアプローチして、左気管支、気管、右気管支の順に吻合し、腹腔より経横隔膜的に右胸腔に挙上した大網でラッピングし組織再生を促進させた。コントロールを含めて都合26頭のビーグル成犬に再建を行なった。動物実験における長期観察として、再建した気管分岐部を気管支鏡とCTで評価した。内腔保持力と気管の変形、組織再生の病理的検討を行なっており、結果をJTVSに投稿すべく準備している。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (21件) (うち国際共著 8件、 査読あり 19件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 2件) 備考 (1件)
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