研究課題
基盤研究(A)
本課題では以下の3領域の研究を遂行した。生体機能学領域では,交感神経活動やストレスは睡眠中の咀嚼筋活動の個人内変動に重要な因子であり,年齢や日中行動などの因子が筋活動の個人間の違いに関与する可能性が示唆された。細胞生物学領域では,オッセオインテグレーション不全に関与する生物学的因子の探索を患者由来iPS細胞を用いて行い,その過程でiPS細胞の効率的な骨様組織分化誘導技術を見出した。材料学領域では,材料-生体界面における歯質の個体差を評価し,線形混合モデルにおいて,接着強さと接着部位,気泡,接着面積間に有意差を認めた。以上の結果から,新規術前診断法開発につながる成果を得ることができた。
歯科補綴学