研究課題/領域番号 |
25253108
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 聖隷クリストファー大学 |
研究代表者 |
勝原 裕美子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 臨床教授 (60264842)
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研究分担者 |
田倉 智之 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60569937)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 看護の質 / データベース / ベンチマーク |
研究概要 |
本研究の最終目的は、「看護の質データベース」のシステムを構築することにある。平成25年度は、1.「看護の質データベース」β版を発展させ、リリース版を構築すること、2.看護の質を測る看護指標を定期的に見直し、追加・修正・削除を行う仕組みを整備することの2点を目標とした。 1については、既存の「看護の質データベース」(β版)の不具合を洗い出し、どのようなシステム設計にすれば対応できるかを検討した。そして、参加病院数が1000を超えても運用できるようにシステムの再設計を行い、リリース版にバージョンアップさせた。また、参加病院がデータを3ヶ月ごとに収集し、現場の質改善にタイムリーに取り組めるように支援することを重視して、データ収集開始時期や締め切り時期にはE-mailにてお知らせを流すサービスを開始し、データの入力漏れを防ぐような仕組みの充実を図った。さらに、第17回日本看護管理学会において交流集会<「看護の質データベース」による国内ベンチマークの仕組み作りと運用>を開催。参加への呼びかけを行なった。 2については、現行の26の指標の定義、算出方法などについて、それぞれの指標に関係する認定看護師たちの意見を参考にしながら研究者間での見直しを実施した。平成26年度の2回目以降のデータ収集時より改訂した指標に変更する予定である。予定では、参加病院の看護師たちが意見交換できる仕組みを設けるつもりであったが、平成26年度に持ち越しとなった。 その他としては、アイルランドにおけるKey Performance Indicatorsについての情報収集や、米国のマグネット病院におけるNDNQIの活用方法についての情報収集を行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
「看護の質データベース」β版をリリース版に構築し直すための準備と、リリース版を周知させることに思いの外時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
1.遅れ気味である指標の見直し・新たな指標設定については、認定看護師の会等の協力を得て再度見直しをかける。 2.参加病院数があたまうちになっているため、すでにデータベースに参加している全国の病院を中心に、その地域ごとに研修会を開催し、データの活用の如何によっていかに現場の質改善に役立つかをアピールし参加病院を増やす努力を行なう。 3.昨年度より持ち越しとなっている参加病院間での情報共有の場をサイト上に設け、互いに学び合い、互いに質を上げていくという本来のベンチマークの仕組みに近づけていく。 4.海外のデータベースに関する情報収集については、引き続きICN副会長である本研究の共同研究者金井Pak雅子氏の国際ネットワークを用いながら行なっていく。
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