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2013 年度 実績報告書

レバノン・シリア移民の拡張型ネットワーク―自己多面化と空間構想力

研究課題

研究課題/領域番号 25257003
研究種目

基盤研究(A)

応募区分海外学術
研究機関東京外国語大学

研究代表者

黒木 英充  東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (20195580)

研究分担者 鈴木 茂  東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (10162950)
眞島 一郎  東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (10251563)
飯塚 正人  東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (90242073)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード移民 / レバノン / シリア / ラテン・アメリカ / 北アメリカ / 西欧 / エスニシティ / 文学
研究概要

5月1日に研究協力者も含めたメンバー全員の会合を持ち、年度内・4年間全体の研究予定に関して打ち合わせを行った。7月13日には鹿児島大学国際連携推進センターとの共催により、鹿児島大学にてブラジルのレバノン移民を素材とした映画『Lavoura Arcaica』(古くからの労働)を上映し、科研メンバーと鹿児島大学関係者、およびブラジルの日系移民研究者も含めた研究者間でブラジルにおける移民の多様性と移民の芸術活動に関する議論を行った。
以後、9月から3月にかけて、メンバーが、レバノン、ブラジル、メキシコ、アルゼンチン、カナダ、イギリス、フランス、スペインに散開して現地調査を行い、聴き取り調査と資料収集に従事した。
3月27日には国際ワークショップ "Multifaceted Self and Spatial Imagination Observed in Lebanese and Syrian Migrant Literature" を開催し、グアテマラのレバノン・シリア系作家とレバノンの中米文学研究者、レバノン移民研究者を招聘し、メンバーや参加者と共に移民文学における空間表現やアイデンティティの問題を討議した。
なお、研究代表者は10月4日に北海道大学にて開催された「国立大学附置研究所・センター長会議第3部会シンポジウム・比較研究の愉しみ」にて本科研の研究成果による「地域を股にかける人々を比較して―レバノン・シリア移民研究の地平」と題する講演を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

参画メンバーによる海外調査は、主要地域に関して概ね予定通りに実施することができた。
国内関連研究機関(鹿児島大学)との共催会議による、今後の活動展開の多様化のための準備が可能となった。
海外の移民文学の実践者としての作家、移民文学専門の研究者を招聘し、国際ワークショップを開催することができた。

今後の研究の推進方策

引き続き、海外調査によってレバノン・シリア移民関連情報の収集に務めるとともに、移民文学関連の研究者・作家を招聘し、移民の経験・記憶の表象・表現の問題に関して研究を深めたい。

  • 研究成果

    (24件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (15件) (うち招待講演 11件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 地域を股にかける人々を比較して―レバノン・シリア移民研究の地平2014

    • 著者名/発表者名
      黒木英充
    • 雑誌名

      スラブ・ユーラシア研究報告集、宇山智彦(編)『スラブ・ユーラシア研究報告集別冊 比較研究の愉しみ 国立大学附置研究所・センター長会議第3部会シンポジウム報告』

      巻: 別冊 ページ: 23-39

  • [雑誌論文] シリア内戦 子どもたちに降り積もる灰と憎悪2014

    • 著者名/発表者名
      黒木英充
    • 雑誌名

      DAYS JAPAN

      巻: 11-3 ページ: 50-55

  • [雑誌論文] 逆説に満ちた多層的構造2014

    • 著者名/発表者名
      黒木英充
    • 雑誌名

      季刊アラブ

      巻: 148 ページ: 8-9

  • [雑誌論文] 地域研究と映画:総特集「混成アジア映画の海 時代と世界を映す鏡」に寄せて2014

    • 著者名/発表者名
      鈴木茂
    • 雑誌名

      地域研究

      巻: 14-2 ページ: 260-266

    • 査読あり
  • [雑誌論文] アラブ移民―その長い歴史と世界的な活躍2013

    • 著者名/発表者名
      黒木英充
    • 雑誌名

      松本弘(編著)『現代アラブを知るための56章』

      巻: エリア・スタディーズ120 ページ: 47-51

  • [雑誌論文] シリア人―危機に立つ重層的なアイデンティティ2013

    • 著者名/発表者名
      黒木英充
    • 雑誌名

      松本弘(編著)『現代アラブを知るための56章』

      巻: エリア・スタディーズ120 ページ: 265-269

  • [雑誌論文] レバノン人―特殊な国の特殊な人々?2013

    • 著者名/発表者名
      黒木英充
    • 雑誌名

      松本弘(編著)『現代アラブを知るための56章』

      巻: エリア・スアディーズ120 ページ: 270-274

  • [学会発表] ベイルートから見るシリア内戦―宗派紛争化と越境拡大の危険

    • 著者名/発表者名
      黒木英充
    • 学会等名
      AA研基幹研究研究会・越境・拡大する紛争―マレーシア・レバノン両海外拠点からの観察
    • 発表場所
      東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所
  • [学会発表] イスラームと食

    • 著者名/発表者名
      黒木英充
    • 学会等名
      食の文化フォーラム 宗教と食
    • 発表場所
      味の素食の文化センター
    • 招待講演
  • [学会発表] 近くの親戚よりも遠くの他人?―「歴史的シリア」における紛争と介入の構造

    • 著者名/発表者名
      黒木英充
    • 学会等名
      第3期一橋フォーラム21
    • 発表場所
      如水会館
    • 招待講演
  • [学会発表] シリア・レバノン情勢と今後の動向―2013年6月の持つ意味

    • 著者名/発表者名
      黒木英充
    • 学会等名
      研究会・“アラブの春”以降の中東・北アフリカ情勢とわが国への影響・課題
    • 発表場所
      国際情勢研究所
    • 招待講演
  • [学会発表] シリア危機の背景

    • 著者名/発表者名
      黒木英充
    • 学会等名
      UNHCR主催シンポジウム シリア危機:日本の人道的役割―いま私たちにできること
    • 発表場所
      国連大学
    • 招待講演
  • [学会発表] シリア内戦―その基本的構図と化学兵器事件後の展望

    • 著者名/発表者名
      黒木英充
    • 学会等名
      日本記者クラブ研究会
    • 発表場所
      日本記者クラブ
    • 招待講演
  • [学会発表] 地域を股にかける人々を比較して―レバノン・シリア移民研究の地平

    • 著者名/発表者名
      黒木英充
    • 学会等名
      比較研究の愉しみ 国立大学附置研究所・センター長会議第3部会シンポジウム
    • 発表場所
      北海道大学
    • 招待講演
  • [学会発表] シリア内戦をどう理解するか

    • 著者名/発表者名
      黒木英充
    • 学会等名
      シリア研究会
    • 発表場所
      東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所
  • [学会発表] シリアの歴史と文化遺産―スーク(市場)の意味づけ

    • 著者名/発表者名
      黒木英充
    • 学会等名
      シンポジウム シリア復興と文化遺産
    • 発表場所
      東京文化財研究所
    • 招待講演
  • [学会発表] レバノン・シリアの食の現在と未来

    • 著者名/発表者名
      黒木英充
    • 学会等名
      近現代インドにおける食文化とアイデンティティに関する複合的研究 2013年度第2回研究会
    • 発表場所
      東京大学駒場キャンパス
    • 招待講演
  • [学会発表] Muslim and Christian migrants in mid-nineteenth-century Aleppo

    • 著者名/発表者名
      黒木英充
    • 学会等名
      Human Mobility and Multi-ethnic Coexistence in Middle Eastern Urban Societies (2) 1st meeting
    • 発表場所
      Japan Center for Middle Eastern Studies, Beirut
  • [学会発表] 中東におけるムスリム同胞意識の変容と東南アジアへのまなざし

    • 著者名/発表者名
      飯塚正人
    • 学会等名
      国立民族学博物館共同研究課題「「統制」と公共性の人類学的研究:ミャンマーにおけるモノ・情報・コミュニティ」研究会
    • 発表場所
      国立民族学博物館
    • 招待講演
  • [学会発表] 対テロ戦争」が続く時代の安心・安全--海外に暮らす日本人をどうやって守るのか

    • 著者名/発表者名
      飯塚正人
    • 学会等名
      第8回​四大学連合文化講演会『環境・社会・人間における「安心・安全」を探る--安全で安心のできる社会~学術研究の最前線をやさしく解説する』
    • 発表場所
      一橋講堂
  • [学会発表] 歴史・社会科学の翻訳

    • 著者名/発表者名
      真島一郎
    • 学会等名
      日仏会館創立90周年記念国際シンポジウム
    • 発表場所
      日仏会館
    • 招待講演
  • [学会発表] Mas alla de la Santa Trinidad: Bicentenario y la emergencia de nuevas identidades en America Latina(聖なる三角関係を越えて:独立二百周年とラテンアメリカにおける新たなアイデンティティの浮上)

    • 著者名/発表者名
      飯島みどり
    • 学会等名
      釜山外国語大学イベロアメリカ研究所主催・国際学術会議
    • 発表場所
      釜山外国語大学
    • 招待講演
  • [図書] シリア・レバノンを知るための64章2013

    • 著者名/発表者名
      黒木英充(編著)
    • 総ページ数
      423+5
    • 出版者
      明石書店
  • [備考] レバノン・シリア移民調査から(試験版)

    • URL

      https://sites.google.com/site/iminweb2012/

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公開日: 2015-05-28  

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