研究課題/領域番号 |
25257003
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
黒木 英充 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (20195580)
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研究分担者 |
鈴木 茂 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (10162950)
眞島 一郎 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (10251563)
飯塚 正人 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (90242073)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 移民 / 中東 / 地域研究 / ネットワーク / アラブ / ラテンアメリカ |
研究実績の概要 |
2014年度は、黒木がレバノン、フランス、メキシコ、鈴木がブラジル、真島がフランス、連携研究者・飯島がメキシコ、連携研究者・鵜戸がカナダにてレバノン・シリア系移民のインタビュー・資料調査を行った。また研究協力者・大場がアルゼンチンにて調査に従事した。 特にメキシコにおいては、現地のレバノン人クラブを訪問、同クラブ元会長夫人より、1949年に家族がレバノンに一時帰国した際の貴重な16ミリフィルムの修復コピーを頂くことができた。同フィルムは移民研究とレバノン現代史研究の両面において貴重な価値を持つもので、映像の分析を経て12月11日に東京都千代田区日比谷図書館にて公開の上映会「レバノン1949―ある移民家族の映像記録に見る新生国家」を開催した。また、レバノン・シリア系移民の文学活動に関する研究を深化させるために、成蹊大学の招きで来日したカナダ在住のレバノン移民作家 Rawi Hage 氏を囲み、10月17日に東京都千代田区如水会館にて英語による会議 "Multifaceted self and spatial imagination: Working discussion with Rawi Hage"を開催した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
シリアが内戦により調査不可能であるものの、レバノンの情勢は比較的落ち着いており、調査を実施することができた。また、カナダ、メキシコ、ブラジル、フランスにおいて各自が順調に調査を実施することが出来たことに加えて、調査の過程で入手が実現した貴重映像資料の公開上映会、レバノン移民作家を囲むワーキングディスカッション会議を実施できたことによる。また、科研のウェブサイトも改良・整備することができたため。
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今後の研究の推進方策 |
各自の重点調査地域における調査を継続するとともに、成果論集執筆に向けた準備を開始する。 秋にブラジル、レバノン、合衆国から(予定)研究者を招聘して、メンバーによる研究成果の発表と合わせた国際ワークショップを開催する。ウェブサイトのコンテンツの充実を図る。
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