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2015 年度 実績報告書

日本敗戦と新しい国境による台湾・沖縄の変容の口述歴史に基づく研究

研究課題

研究課題/領域番号 25257009
研究機関東京女子大学

研究代表者

栗原 純  東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (40225264)

研究分担者 所澤 潤  東京未来大学, こども心理学部, 教授 (00235722)
菅野 敦志  名桜大学, 国際学部, 上級准教授 (70367142)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード台湾 / 植民地統治 / 戒厳令 / オーラルヒストリー / 口述歴史
研究実績の概要

本年度は、本科研「日本の敗戦と新しい国境による台湾・沖縄の変容の口述歴史に基づく研究」の最終年度であり、今までの研究成果を報告集としてまとめることに全力を尽くした。
報告集は、昨年度までに第1集から第14集が研究会の報告や「オーラルヒストリー集」として刊行されているが、それに続いて、本年度は、「台湾口述歴史研究第15集 鈴木れいこオーラルヒストリー」、「台湾口述歴史研究第16集 駱文森オーラルヒストリー」、「台湾口述歴史研究第17集 陳逸楽オーラルヒストリー」、「台湾口述歴史研究第18集 黄伯超オーラルヒストリー」、「台湾口述歴史研究第19集 荘徴華ご夫妻オーラルヒストリー」の5冊を刊行した。
この5冊の報告集は、台湾に在住した日本人、日本統治時代を体験した台湾人からの聞き取りを編集した報告である。時期的には、日本統治が終了し、国民党による統治が開始される台湾の激動期を日本人、台湾人の立場からお話いただいたことが内容となっている。
駱さんは、1972年の日中国交回復にともなう台湾との断交により日本のメディアが台湾から撤収した後、「朝日新聞」の事実上の現地駐在員として台湾の状況を日本に発信し続けた人物である。
また、黄伯超さんは台北帝国大学医学部・台湾大学医学部を経て、戦後、台湾の児童の栄養改善、医学部教育の充実に尽力された医学会の重鎮である。また荘徴華さんは、マラリアの専門家として活躍し、1965年にWHO(世界保健機関)により台湾におけるマラリアは完全に撲滅されたと宣言されるに至った功労者である。
聞き書きに応じていただいた方のなかにはすでに亡くなられた方もあり、これらの報告は大変貴重なものとなっている。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 図書 (6件)

  • [雑誌論文] 台湾総督府阿片政策の「踏襲」と「転換」について-阿片令の改正と新特許問題2016

    • 著者名/発表者名
      栗原純
    • 雑誌名

      『史論』

      巻: 69 ページ: 83-143

  • [雑誌論文] 密航婦事件の取り調べ史料2016

    • 著者名/発表者名
      栗原純
    • 雑誌名

      『史論』

      巻: 69 ページ: 190-216

  • [雑誌論文] 支配―被支配から台湾人の主体性へ―日本における台湾教育史の回顧と展望―2016

    • 著者名/発表者名
      菅野敦志
    • 雑誌名

      『名桜大学総合研究所紀要』

      巻: 25 ページ: 77-86

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 元東村村長宮里松次夫人の台湾・沖縄経験―宮里ミエ子オーラルヒストリー2016

    • 著者名/発表者名
      菅野敦志
    • 雑誌名

      『名桜大学総合研究所紀要』

      巻: 25 ページ: 107-119

  • [学会発表] 終戦・引揚げと沖縄―台湾の人の移動2015

    • 著者名/発表者名
      菅野敦志
    • 学会等名
      開南大学応用日本語学科・名桜大学国際文化専攻国際シンポジウム
    • 発表場所
      開南大学(桃園市、台湾)
    • 年月日
      2015-10-22 – 2015-10-22
    • 国際学会
  • [図書] 『台湾のなかの日本記憶 戦後の「再会」による新たなイメージの構築』「序論」(所澤潤)・「戦後台湾における日本語と日本イメージ」(松永正義)・「湾生日本人同窓会とその台湾母校―日本人引揚者の故郷の念と台湾人の郷土意識が織りなす学校記憶」(林初梅)2016

    • 著者名/発表者名
      所澤潤・松永正義・陳培豊・石計生・四方田犬彦・赤松美和子・蔡蕙頻・石井清輝・林初梅
    • 総ページ数
      306、(所澤潤9-44頁、松永正義45-60頁、林初梅253-303頁)
    • 出版者
      三元社
  • [図書] 台湾口述歴史研究第16集 駱文森オーラルヒストリー2016

    • 著者名/発表者名
      栗原純・阿部由理香
    • 総ページ数
      154
    • 出版者
      東京女子大学栗原研究室
  • [図書] 台湾口述歴史研究第18集 黄伯超オーラルヒストリー2016

    • 著者名/発表者名
      栗原純・阿部由理香
    • 総ページ数
      88
    • 出版者
      東京女子大学栗原研究室
  • [図書] 台湾口述歴史研究第19集 荘徴華ご夫妻オーラルヒストリー2016

    • 著者名/発表者名
      栗原純・阿部由理香
    • 総ページ数
      132
    • 出版者
      東京女子大学栗原研究室
  • [図書] 台湾口述歴史研究第15集 鈴木れい子オーラルヒストリー2016

    • 著者名/発表者名
      所澤潤・佐藤久恵
    • 総ページ数
      86
    • 出版者
      東京女子大学栗原研究室
  • [図書] 台湾口述歴史研究第17集 陳逸楽オーラルヒストリー2016

    • 著者名/発表者名
      所澤潤・佐藤久恵
    • 総ページ数
      120
    • 出版者
      東京女子大学栗原研究室

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公開日: 2017-01-06  

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