研究課題/領域番号 |
25257105
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研究種目 |
基盤研究(A)
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応募区分 | 海外学術 |
研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
渡邊 啓貴 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (80150100)
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研究分担者 |
森井 裕一 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (00284935)
福田 耕治 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (20165286)
松隈 潤 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (50248465)
佐々木 卓也 立教大学, 法学部, 教授 (60202090)
坂井 一成 神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (60313350)
羽場 久美子 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (70147007)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 安全保障 / 戦略 / 文化 / EU / 危機管理活動 |
研究概要 |
初年度は参加者全員の共通目標として、以下についての理解と認識を共有した。 1.EUのガバナンスに関する認識を、とくに共通安全保障・防衛政策や人間の安全保障分野において各自深めてもらった。2.分担者が担当する国と地域でのガバナンスの取り組みについて概要の把握に努めた。3.とくにそのためのアクターやコミットの仕方については各国で違いがあるので、その点について各担当者は確認した。4.国連や世界的規模でのガバナンスについてもEUとの比較的観点から考察した。5.本年は各自忙しかったので、十分に研究会を開くことができなかったこと(2013年5月、9月、3月)が反省点であった。6.フランスで日仏知的交流を行ない、ヨーロッパとの共同事業を実施することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実績の概要で述べたように初年度としては参加者の共通目標の理解は共有できた。 具体的には、参加者のほとんどが参加して、羽場久美子編『EUを知るための63章』明石書店が昨年発行された。この出版のために参加者の多くが、EUガバナンスと他の地域と比較した先進性について議論する機会があったからである。 またシリアとウクライナの問題が大きく取り上げられる中で、関連分野を専門とする研究分担者は様々な形で研究誌・雑誌、マスメディア全般で発言したりする機会をもったことは有意義であった。EUの安全保障問題がいろんな形で問われた一年であったし、本研究においてもインセンティブの多かった年であった。またそれに合わせて各自の研究業績が発表された。 EU研究自体の専門ではなかった、国際機構専門の分担者がヨーロッパの機関を訪れ、新たな刺激を受けたことはグループ全体にとっても大きなプラスであった。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画二年目に当たる本年は、研究のネットワークの拡充に努め、少しずつアウトプットを出していきたいと思っている。 今年度末までに、安全保障の文化に関する共著書を出版すること。また研究会の回数を増やし、研究の大枠組の確認と、議論の細部について参加者でさらに議論していく予定である。 12月には三回目となる日仏知的交流を東京で実施する。また同時期にミラノに本部のある国際関係史学会を東京で実施する。 各分担者は、今年も、福田は欧州委員会に、佐々木は米国のジョージ・ワシントン大学、羽場は欧州委員会とハンガリー、坂井はフランス、松隈はスイス・ベルギー・フランスの国際機関、渡邊はフランス・米国などを訪問する予定である。
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